有賀薫さんの偏愛食材レシピ
伝説の鍋をアレンジ!"ピエンロー"

伝説の鍋をアレンジ!"ピエンロー"

dancyuの歴史に残るピエンロー鍋を有賀さん流にアレンジ。鶏肉、豚肉、椎茸、白菜、昆布の旨味をたっぷり吸い込んだ春雨こそが、この料理の隠れた主役です。料理研究家の有賀薫さんに大好きな食材とそれを使ったレシピを教えてもらいました。

有賀薫さんの偏愛食材その4「春雨」

春雨の特長は汁気を吸うところ。スープに加えれば、おいしい汁気を吸って膨らみ、ボリュームもアップします。麺の代わりに多めに入れれば軽い食事にもなります。緑豆春雨なら時間がたってものびないので、スープ弁当にも重宝します。

“ピエンロー”のつくり方

材料材料 (3~4人分)

春雨40g
鶏手羽先5~6本
豚バラ肉200g(薄切り)
椎茸4~6個
白菜400g
にんにく1片(皮をむく)
昆布5g
胡麻油大さじ1~2
適量

1野菜をカットする

椎茸は石突きを切って軸を外し、笠が大きければ半分に切る(軸はとっておく)。白菜はざく切りにする。豚肉は幅5cmに切る。

2鶏肉をゆでこぼす

鍋に鶏肉とかぶるぐらいの水を入れ、強火にかけてゆでこぼす。ザルにあげ、鶏肉を水でさっと洗う。

3鶏肉を煮る

②の肉を鍋に戻し入れ、椎茸の笠と軸、昆布、にんにく、水1400mlを加えて中火にかける。煮立ったら昆布を取り出し、弱火にして20分ほど煮る。

4白菜と豚肉を加える

③に白菜と豚肉を加えて煮る。白菜が柔らかくなったら春雨を加えて3~4分煮る。

5仕上げ

④の鍋に胡麻油を回しかけ、取り分けて塩を加えながら食べる。

完成

教える人

有賀 薫 料理研究家

有賀 薫 料理研究家

2011年より毎日SNSでスープのある生活を発信。スープから始まるライフスタイルを提案している。実験イベント“スープ・ラボ”はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。著書に『スープ・レッスン』(プレジデント社)、『有賀薫の豚汁レボリューション』(家の光協会)、『私のおいしい味噌汁』(新星出版社)など多数あり。

この記事は『四季dancyu 2023 冬』に掲載したものです。

四季dancyu 2023 冬
四季dancyu 2023 冬
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833482431
2023年12月13日発売/1,200円(税込)

文:佐々木香織 写真:安彦幸枝

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。