dancyuの歴史に残るピエンロー鍋を有賀さん流にアレンジ。鶏肉、豚肉、椎茸、白菜、昆布の旨味をたっぷり吸い込んだ春雨こそが、この料理の隠れた主役です。料理研究家の有賀薫さんに大好きな食材とそれを使ったレシピを教えてもらいました。
春雨の特長は汁気を吸うところ。スープに加えれば、おいしい汁気を吸って膨らみ、ボリュームもアップします。麺の代わりに多めに入れれば軽い食事にもなります。緑豆春雨なら時間がたってものびないので、スープ弁当にも重宝します。
春雨 | 40g |
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鶏手羽先 | 5~6本 |
豚バラ肉 | 200g(薄切り) |
椎茸 | 4~6個 |
白菜 | 400g |
にんにく | 1片(皮をむく) |
昆布 | 5g |
胡麻油 | 大さじ1~2 |
塩 | 適量 |
椎茸は石突きを切って軸を外し、笠が大きければ半分に切る(軸はとっておく)。白菜はざく切りにする。豚肉は幅5cmに切る。
鍋に鶏肉とかぶるぐらいの水を入れ、強火にかけてゆでこぼす。ザルにあげ、鶏肉を水でさっと洗う。
②の肉を鍋に戻し入れ、椎茸の笠と軸、昆布、にんにく、水1400mlを加えて中火にかける。煮立ったら昆布を取り出し、弱火にして20分ほど煮る。
③に白菜と豚肉を加えて煮る。白菜が柔らかくなったら春雨を加えて3~4分煮る。
④の鍋に胡麻油を回しかけ、取り分けて塩を加えながら食べる。
2011年より毎日SNSでスープのある生活を発信。スープから始まるライフスタイルを提案している。実験イベント“スープ・ラボ”はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。著書に『スープ・レッスン』(プレジデント社)、『有賀薫の豚汁レボリューション』(家の光協会)、『私のおいしい味噌汁』(新星出版社)など多数あり。
この記事は『四季dancyu 2023 冬』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:安彦幸枝