カルピスバターで普段の朝食が特別な時間に。坂田阿希子さんの"りんごバタートースト"

トーストにはカルピスバターを厚切りで

ミルキーな深いコクとすっきりとした口溶け、透き通るような白さ。そんな「カルピスバター」は、100年以上愛されてきた乳酸菌飲料「カルピス®」の製造工程で、生乳から乳脂肪を分離するときにできる脂肪分（クリーム分）を活用しようとつくられたのが始まりだ。昭和17（1942）年に業務用として発売して以来、多くのフランス料理店のシェフやパティシエの支持を集めてきたが、家庭用が発売されたのは昭和56（1981）年のこと。

dancyuでも数々のバターレシピを披露してきた、バター好きの料理研究家・坂田阿希子さんが初めてカルピスバターを口にしたのは、フランス菓子店で働いていた20代のころだったそう。これまでに食べたことのない味わいに、驚いたという。

「カルピスと聞いて、発酵バターのような風味を想像していたんです。ところが、初めて食べたときの印象は“すがすがしい味”。ミルクの風味は濃いのに軽やかで、キメが細かくて色も真っ白。私はフランスに行くたびに、かなりいろいろな種類のバターを買って食べるんですが、脂が重たい感じのものや、香りも色もしっかり濃いものが多いんですよね。もちろん、それぞれに合う料理があるんですけど、このカルピスバターは、そのまま食べてもおいしいバターなんです」

出合ってから今まで、ずっと変わらずカルピスバターを愛食しているという坂田さんは、シンプルなバタートーストにも自分の好きな食べ方があるのだという。まずは、厚めの4枚切りの角食パンをこんがりトースト。そこへ、冷蔵庫から出したての冷たいカルピスバターを7～8mmの厚さに切ってオン！

坂田さんの「そのまま食べておいしい」という言葉通り、まさにバターを味わうトースト！こんなにバターを厚切りにするのは、カルピスバターだからなのだと話す。

「カルピスバターって、上質なバタークリームみたいなの。冷たいままトーストにのせると、繊細な味わいが感じられて好きなんです」

りんごの酸味に合う“すがすがしい”バター

シンプルなバタートーストに加えてもうひとつ、坂田さんがお気に入りの食べ方があるのだそう。それが、カルピスバターと紅玉りんごでつくる“りんごバタートースト”だ。

「もともとサワークリームでつくっていたレシピなんですが、カルピスバターでもつくるようになりました。すがすがしい味のカルピスバターは、サワークリームのクリーミーな風味と酸味に通じるものがあるんです。りんごの品種は、さわやかで繊細な酸味の紅玉がよく合いますが、手に入らない場合はふじでもつくれますよ」

さっそくつくり方を見せてもらうと、時間がない朝でもつくれそうなくらい簡単。全粒粉食パンにバターをたっぷり塗ったら、スライスしたりんご1／2個分をのせ、トースターやオーブンで焼き、角切りの冷たいバターをのせたら出来上がり。焼きりんごのじゅわりと甘酸っぱい果肉にミルキーなカルピスバターがとろけて、それを受け止めるカリッと香ばしいトーストにもほんわりバターのいい香り。まさに至福の味！

坂田さんにおいしくつくるコツをたずねると、ふたつのポイントを教えてくれた。食パンは四隅までたっぷりカルピスバターを塗ることと、りんごに火が通りやすいように薄く切ること！さらに好みのナッツをトッピングしたり、はちみつをたらしたりして、アレンジを楽しむのもおすすめだという。

「朝ごはんにすることもあれば、おやつに食べることも。カルピスバターでつくるからこそおいしい、私の定番バタートーストです」

“りんごバタートースト”のつくり方

1食パンにカルピスバターを塗る

やわらかくなるまで室温においたバターを食パンにたっぷり塗る。特に食パンの四隅や縁の部分に塗り残しがないようにする。グラニュー糖を3つまみずつふっておく。

2りんごを切る

りんごは縦半分に切って芯を除き、横方向に2mm厚さの薄切りにする。

3食パンにりんごをのせる

切ったりんごを少しだけ横に倒すようにしてずらし、食パンにのせる。りんごの上からも、グラニュー糖を3つまみずつふる。

4焼いてカルピスバターをのせる

トースターで10～15分焼く（170℃に予熱したオーブンでもよい）。途中で様子をみて、食パンが焦げないように焼き加減を調整する。食パンがこんがりと色づき、りんごに火が通って皮が縮んできたら焼き上がり。皿に移し、2cm角に切ったバターをのせて、シナモンパウダーをふる。

白いバターは、おいしさの証し。

「カルピス(株)特撰バター」は「カルピス®」の製造で培った高い技術と厳しい品質管理のもと、良質な生乳の乳脂肪を原料としてつくられるバター。白さの秘密は、健康状態に合わせてバランスよく配合した穀物の餌を食べている都府県産の牛の生乳を使っていること。また、バターを撹拌する“チャーニング”という工程では、バターの粒子を水で洗うのが一般的だが、この「カルピス(株)特撰バター」はバターミルクで洗い、ミルク感のある味わいに仕上げている。“有塩”に加え、お菓子づくりなどに使いやすい“食塩不使用”もあり、使いやすい100gサイズも初めてのお試しにはおすすめ。

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