鶏肉、卵、ご飯が渾然一体となって、口の中に幸せを呼び込みます。親子丼はシンプルな料理だけに、小さな手間が「もっとおいしく」のカギ。簡単、おいしい、栄養たっぷりのどんぶりレシピを料理研究家の田口成子さんに教えてもらいました。
卵は2回に分けて加え、口に入れたときに優しさを感じるように火を通します。
鶏肉は霜降りにしてから煮ると、たれが洗練された味に仕上がります。
卵 | 3個 |
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鶏もも肉 | 1/2枚(150g) |
玉ねぎ | 1/2個(100g) |
三つ葉 | 1/2束(25g) |
★ 煮汁 | |
・ だし汁* | 2/3カップ |
・ 醤油 | 大さじ2 |
・ 酒 | 大さじ2 |
・ 砂糖 | 大さじ1 |
・ みりん | 大さじ1 |
温かいご飯 | 2人分 |
*かつお節でとったもの。
鶏肉は冷蔵庫から出して常温にもどし、余分な皮、肉からはみ出した脂肪を取り除く。
肉の厚い部分に切り込みを入れて開き、厚みを等しくする。
白い筋に浅い切り込みを入れる。
幅2cmの棒状に切り、向きを変えて2cm角のそぎ切りにする。
鍋に湯を沸かして塩少々(分量外)を加え、鶏肉を入れる。表面が白っぽくなったらザルにとり、水気をきる。
玉ねぎは横半分に切って縦方向に幅7~8mmに切る。三つ葉は長さ2cmに切る。
ボウルに卵を割り入れ、菜箸を立てながら切るようにしてほぐす。
フライパン(直径22cm)に煮汁の材料を入れて煮立てる。
鶏肉と玉ねぎを入れ、蓋をして中火で煮る。沸騰したら弱火にし、7~8分煮て火を通す。
蓋を取り、中火にして溶き卵の2/3量をフライパンの中心から周囲に向かって回し入れる。
三つ葉を散らす。
卵の一部が固まり始めたらすぐに、残りの溶き卵を同様に流し入れる。
ひと煮し、火を止める。
料理学校講師から料理研究家として独立し、懐石料理店で日本料理、イタリアでマンマの味、インド婦人の下でカレー料理など、各国の料理を精力的に学ぶ。その好奇心はとどまるところを知らず、家庭菜園を10年間行なって野菜を研究するほか、魚への興味が高じて『おさかなマイスター』を取得。現在は、食育にも取り組んでいる。
この記事は『技あり!dancyuどんぶり』に掲載したものです。
文:遠田敬子 写真:白根正治