ポルトガルの家庭料理を彷彿させる組み合わせと味。優しい味のじゃがいもとたらに、にんにくを効かせて。メインにもなるホットサラダです。食と酒と旅をこよなく愛する文筆家・ツレヅレハナコさんに、ビールに合う季節のおつまみを習いました。
まずは「ビール」!食事のスタートを飾ることの多いビールは、飲み口がすっきりしているので、塩味の軽やかな料理とよく合います。
最近は「クラフトビール」が元気です。クラフトビールとは、小さなビール工房でつくられているビールのことで、クラフト=職人技という意味に由来しています。醸造家の思いやこだわりが反映されていて、その味わいも千差万別。地域特産の柑橘類などフルーツをプラスしたり、原材料や製造方法もさまざまで味と香りのバリエーションが楽しめます。
そんなビール、まずは野菜のおつまみと合わせたい、とハナコさん。油との相性もいいので野菜に油をからめて、焼いたり揚げたりのバリエーションが広がります。エスニック風の味つけにもビールは最適です。
塩だら | 2切れ |
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じゃがいも | 2個 |
にんにく | 1片 |
酒 | 大さじ1 |
塩 | 少々 |
胡椒 | 少々 |
パセリ | 大さじ2(みじん切り) |
オリーブオイル | 大さじ2 |
塩だらは3等分に切って酒をふる。じゃがいもは皮をむいて4等分に切り、水にくぐらせて耐熱のボウルに入れる。ラップをして600Wの電子レンジで竹串がすっと通るまで5~6分加熱する。にんにくはつぶす。
フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて中火にかけ、にんにくが色づいたら一度取り出して塩だらとじゃがいもを並べ入れる。あまり動かさず、焼き目がつくまで各面を焼く。
じゃがいもに塩をふり、胡椒、パセリを加えて全体を混ぜ合わせる。
食と酒と旅をこよなく愛する文筆家。ビール、ワイン、日本酒、焼酎、なんでもこいの筋金入りの呑んべえ。友人たちが集まるホームパーティや、友人宅での持ち寄りパーティでもつまみの腕を振るう。飲みながらササッとつくる即席つまみも絶品。『ツレヅレハナコのお取り寄せ』(立東舎)、『ツレヅレハナコの愛してやまないたまご料理』(サンマーク出版)など著書も多数。
文・構成:中村裕子 撮影:キッチンミノル