料理の味を深めるお酢の基本レシピ
胡麻の香りが立ちのぼる"冷やし中華"

胡麻の香りが立ちのぼる"冷やし中華"

胡麻の香りと旨味を生かした胡麻酢を使うことで、味が決まります。料理の味を深める酢を使いこなす基本レシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“冷やし中華”のつくり方

余分なものは何も入らない、シンプルな冷やし中華です。
胡麻たっぷりで元気をチャージできそう。

材料材料 (2人分)

★ 胡麻酢
・ 白煎り胡麻大さじ3
・ 酢大さじ3
・ 醤油大さじ1
・ 砂糖大さじ1
・ だし汁大さじ1
中華生麺2人分
鶏ささみ2本(100g)
少々
きゅうり1本
★ 薄焼き卵
・ 卵1個
・ サラダ油適量
トマト1個
胡麻油大さじ1/2
醤油小さじ1

1胡麻酢をつくる

ボウルに胡麻酢の材料を合わせる。

2ささみを加熱する

ささみは耐熱容器に入れて酒をふり、ラップをふんわりかけて600Wの電子レンジで1分30秒加熱してそのまま冷まし、手で細かくほぐす。

3きゅうりをカットする

きゅうりは斜め薄切りにしてからせん切りにする。

4薄焼き卵をつくる

卵を割りほぐし、サラダ油を薄くひいた直径26cmのフライパンに流し入れ、途中、返してまな板に取り出す。幅4~5cmに切り、重ねてせん切りにする。

5トマトをカットする

トマトはへたを取り、横半分に切って種を取り、1cm角に切る。

6具材を混ぜる

ボウルにささみ、きゅうり、卵を入れて混ぜる。

7麺をゆでる

たっぷりの熱湯に中華麺をほぐして入れて表示時間どおりにゆで、ザルにあげ、冷水で洗ってぬめりを取り、冷やして水気をよくきる。

8仕上げ

ボウルに中華麺を入れ、胡麻油をふって混ぜ、醤油を加えてさらに混ぜ、器に盛って⑥をのせ、トマトを散らし、胡麻酢をかける。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、「料理のてほどき さしすせそ す」に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ す
料理のてほどき さしすせそ す
味を深めるお酢の知恵

料理の手ほどき さしすせそ す
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478373
2020年01月31日発売 /770円(税込)

文:中村裕子 写真:野口健志

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。