頬張るとサクッとした食感の後に、ねっとりと濃厚な卵の美味しさが広がります。料理研究家の枝元なほみさんに、たまごの世界が広がる「揚げたまご」レシピを教えてもらいました。
生卵のフライという斬新なレシピですが、その味わいはどこか懐かしく感じる一品です。
卵 | 好みの数 |
---|---|
生パン粉 | 適量 |
揚げ油 | 適量 |
中濃ソース | 適量 |
〈付け合わせ〉 | |
ミニトマト | 適量 |
卵は常温に戻し、小さな器に割り入れておく。フライパン(直径24cm)に油1/2カップくらいを入れて弱めの中火にかけて温め始める。
油が少し温まってきたら生パン粉大さじ2~3を入れて直径8~10cmの円形に広げる。パン粉の端がじわじわしてきたら中央に卵をのせ、上から生パン粉大さじ2~3をのせ、油を1/2カップくらい足す。パン粉は油がぬるいうちから入れること。熱くなってから入れるとパーッと散ってしまう。
油の中に散ったパン粉を油ごとすくいながら、卵の上にかける。少し色づいたらひっくり返し、さらに色づいたら取り出して油をきる(ここで軽く塩をふっても美味)。同様にして残りも揚げて皿に盛り、中濃ソースをかけ、ミニトマトを添える。1個目より2個目以降のほうがフライパンに油がなじんでうまく揚がる。
料理研究家。目の前に向かい合うべき素材があれば、味の記憶と経験をもとに、おいしく&楽しく、即興でレシピを進化させてしまう。一般社団法人「チームむかご」代表。
この記事はdancyu2019年10月号に掲載したものです。
文:岡村理恵 写真:宮濱祐美子