春のスパイス料理
ほろ苦さと肉の旨味が調和した"菜の花餃子"

ほろ苦さと肉の旨味が調和した"菜の花餃子"

菜の花のほろ苦さと豚肉の旨味が重なった、春餃子のとっておきです。春のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“菜の花餃子”のつくり方

菜の花をたっぷり使って、ち ょっと贅沢に。酢、醤油、練りがらしのたれがよく合う。

使ったスパイス&ハーブは
加熱すると香りと辛味が出るマスタードシード、シャープな味わいの生姜。
スパイス&ハーブ

材料材料 (つくりやすい分量)

餃子の皮25枚(大判)
豚挽き肉250g
菜の花200g
A
・ 醤油大さじ1
・ きび砂糖小さじ1
・ 酒大さじ1
・ にんにく少々(すりおろす)
マスタードシード大さじ1
生姜20g(粗みじん)
小さじ1/4
黒胡椒少々
胡麻油適量
適宜
醤油適宜
練りがらし適宜

1菜の花を切る

菜の花は粗みじんにする。

2肉だねをつくる

ボウルに豚肉、Aを入れて粘りが出るまで混ぜ、マスタードシード、生姜を加えてさらに混ぜる。

肉だねをつくる
マスタードシード、生姜を入れるのがポイント。生姜は粗みじん程度にして食感が残るようにする。

3菜の花を加える

菜の花、塩、胡椒、胡麻油大さじ1/2を加えてよく混ぜ合わせる。

菜の花を加える
菜の花たっぷりの餡。粗みじんにして混ぜると挽き肉とのバランスがよく、味もしっかりわかる。

4包む

餃子の皮の縁に水適量(材料外)をつけ、3を適量ずつのせてひだを寄せながら包む。

5焼く

フライパンを熱して胡麻油を入れ、4を並べ入れる。熱湯1/2カップ(材料外)を加えて蓋をし、強火で水分がなくなるまで蒸し焼きにする。蓋を取って中火にし、胡麻油を加えてフライパンを大きく回し、底面がカリッとするまで焼く。好みで酢、醤油、練りがらしなどで食べる。

完成

教えてくれた人

小堀紀代美 料理家

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。確実においしくつくれるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人となる。

※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 春のレシピ
四季dancyu 春のレシピ
A4変型 判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込)

文:松原京子 撮影:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。