春のスパイス料理
フェンネルの甘い香りが漂う"うどのスパイスオーブン焼き"

フェンネルの甘い香りが漂う"うどのスパイスオーブン焼き"

生のうどのシャキシャキ感も美味しいですが、オーブンで焼いた柔らかいうども実は絶品なんです。うどは穂先から茎、皮まで、ほとんど捨てずに食べられるので、包丁でざくざくっと切るだけで、下ごしらえが簡単。春のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“うどのスパイスオーブン焼き”のつくり方

塩をふっただけでもおいしいですが、フェンネルとの相性がすごくいいので、ぜひ試してみて!

使ったスパイス&ハーブは

フェンネルシードは魚料理によく使われるが、香りは甘く爽やか。うどともよく合う。

スパイス&ハーブ

材料材料 (つくりやすい分量)

うど2~3本
オリーブオイル大さじ3~4
小さじ2/3~1
フェンネルシード大さじ1/2

1下ごしらえ

うどは産毛を包丁の背でこそげ取り、黒ずんでいるところがあれば取り除く。皮付きのまま長さ4~5cmに切ってさっと洗い、ザルにあげて水気をきる。

下ごしらえ
オーブンで焼くときは皮付きのままでOK。産毛をこそげるだけでオリ ーブオイルがからまって、十分おいしい。

2うどにスパイスをからめる

天板にうどをのせ、オリーブオイル、塩、フェンネルシードをふりかけて手でからめる。

うどにスパイスをからめる
オリーブオイルと塩、フェンネルシ ードをふって手でからめる。カルダモンシードを使っても。

3焼く

180℃に予熱したオーブンで35~40分焼く。食べてみて繊維が残っているようならさらに焼く。

完成

教えてくれた人

小堀紀代美 料理家

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。確実においしくつくれるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人となる。

※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 春のレシピ
四季dancyu 春のレシピ
A4変型 判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込)

文:松原京子 撮影:木村拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。