一口頬張れば、衣はサクッ、海老はプリプリ!パンに塗ったレモンバターの風味や自家製タルタルソースのおいしさと重なって至福のサンドイッチになる。料理研究家で、代官山の洋食店のオーナーシェフでもある坂田阿希子さんに、本格的な洋食店のサンドイッチを教わりました。
サクッとした海老フライとタルタルソースのなめらかな口当たりを楽しむなら、パンは焼かないほうがいい。レモンバターの代わりにからしバターを使っても。
食パン | 4枚(8枚切りまたは6枚切り) |
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大正海老 | 6尾(無頭、殻付き) |
塩 | 少々 |
胡椒 | 少々 |
レモン汁 | 少々 |
レタス | 適量 |
小麦粉 | 適量 |
溶き卵 | 適量 |
生パン粉 | 適量 |
揚げ油 | 適量(サラダ油にラード適量を加える) |
〈タルタルソース〉 | |
├ ゆで卵 | 2個 |
├ きゅうりのピクルス | 2本分(みじん切り) |
├ マヨネーズ | 大さじ3 |
├ ウスターソース | 少々 |
├ 塩 | 少々 |
└ 胡椒 | 少々 |
〈レモンバター〉 | |
├ バター | 40g |
├ レモン汁 | 小さじ1 |
└ レモンの皮 | 1/2個分(すりおろす) |
角食はよく見るとちょっと縦長。そして型の底になっていた耳の部分は平らだが、上の耳の部分はちょっと違う。2枚一組にするときに上下を揃えておくと、耳をきれいに切り落とせる。
海老は尾の先を切り落とし、包丁の先でしごいて水分を取り除く。殻をむき背ワタを取り、腹の部分に数本切り込みを入れてまっすぐにする。
軽く塩、胡椒をし、レモン汁をふりかける。小麦粉をまぶし、溶き卵にくぐらせ、パン粉をつけて手で押さえる。
レタスはごく細く切って水に放し、シャキッとしたら水気をしっかりときる。
タルタルソースのゆで卵は白身と黄身を分け、白身はみじん切りにしてキッチンペーパーで包んで水気を絞る。
黄身はボウルに入れてスプーンでつぶし、4とピクルスを加え、マヨネーズ、ウスターソース、塩、胡椒を入れてよく混ぜる。
油を180℃に熱し、2の海老を入れ、きつね色になってカリッとするまで揚げる。網にのせて油をきる。
レモンバターの材料を混ぜ合わせてパンの片面に塗り、2枚一組にし、1枚にレタスをたっぷりとのせる。
海老フライを3本ずつのせ、タルタルソースをたっぷりとのせる。もう1枚のパンでサンドし、軽く押さえてなじませ、切り分ける。
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ」に掲載したものです。
文:松原京子 写真:木村 拓