坂田阿希子さんの「洋食店のサンドイッチ」
アツアツを頬張るのがお薦め!"ヒレカツサンド"

アツアツを頬張るのがお薦め!"ヒレカツサンド"

脂が少なくキメの細かいヒレ肉の塊を揚げた、分厚いカツが主役です!料理研究家で、代官山の洋食店のオーナーシェフでもある坂田阿希子さんに、本格的な洋食店のサンドイッチを教わりました。

“ヒレカツサンド”のつくり方

ヒレカツのボリュームに合わせて、パンは6枚切りをチョイス。食べたときのバランスがいい。マスタードを効かせるのもポイント。

おいしさのコツ!
ヒレカツは中温からじっくり揚げ、油から出したら少し置いて余熱で火を通し、カラッと仕上げるのがポイント。パン粉は生パン粉を使うとボリュームが出てサクッとした食感に仕上がる。

材料材料 (2人分)

食パン4枚(6枚切り)
豚ヒレ肉250~260g(塊)
適量
胡椒適量
からしバター大さじ2(*)
キャベツ2枚
小麦粉適量
溶き卵適量
生パン粉適量
揚げ油適量(サラダ油にラード適量を加える)
〈ソース〉
 ├ とんかつソース大さじ3
 ├ トマトケチャップ大さじ3
 └ フレンチマスタード小さじ1
パセリ適量

*バター50gに対し、からし小さじ2の割合

1キャベツをカットする

キャベツはごく細く切って水に放し、シャキッとしたら水気をしっかりときる。

キャベツをカットする

2肉に小麦粉をまぶす

豚肉は半分の長さに切り、厚すぎる場合は少したたき、両面に塩、胡椒をふり、小麦粉をまんべんなくまぶす。

肉に小麦粉をまぶす

3パン粉をつける

溶き卵にくぐらせ、パン粉をしっかりとつける。

パン粉をつける

4ソースをつくる

ソースの材料を混ぜ合わせる。

ソースをつくる

5カツを揚げる

油を中温(170℃くらい)に熱し、3 を入れ、ときどき返しながらゆっくりと揚げていく。最後に強火にしてカラリと揚げる。

カツを揚げる

6余熱で火を通す

油をきって網の上にのせ、10分ほど置いて落ち着かせ、余熱で中までしっかり火を通す。

余熱で火を通す

7カツをパンにのせる

パンは耳を切り落としてトーストし、2枚一組にし、片面にからしバターを塗る。キャベツをたっぷりとのせ、カツをのせてソースをかける。

カツをパンにのせる

8仕上げ

もう1枚のパンでサンドし、軽く押さえて落ち着かせ、切り分ける。パセリを添える。

仕上げ
完成

教える人

坂田阿希子 料理研究家

坂田阿希子 料理研究家

フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ」に掲載したものです。

dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
A4変型判(120頁)
2022年11月30日発売 880円(税込み)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。