チョコレートとココアパウダーを使った生地をスポンジ型に入れて蒸し上げた、やさしい食感のケーキです。ホールケーキや蒸しケーキ、ゼリーやクッキー、チョコクリームサンドまで心がほっとするようなチョコレートのおやつを、料理研究家のムラヨシマサユキさんに教わりました。
蒸したてはふんわり、ちょっともっちり。湯気とともに一口頬張るとチョコレートの風味が口の中に広がります。生地のおいしさを楽しみたいから、シンプルに仕上げます。
冷めても味が変わらないけれど、温かいうちに食べるとおいしさもひとしお。手づくりのスチームケーキならではの醍醐味です。
製菓用チョコレート | 50g(スイート。タブレット) |
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バター | 50g(食塩不使用) |
牛乳 | 50ml |
はちみつ | 大さじ1 |
卵 | 2個 |
グラニュー糖 | 80g |
薄力粉 | 100g |
ココアパウダー | 小さじ2 |
ベーキングパウダー | 小さじ1 |
重曹 | 小さじ1/3(なければベーキングパウダー) |
コアントロー | 大さじ1 |
薄力粉、ココアパウダー、べーキングパウダー、重曹は合わせてふるっておく。バターは1cm角に切って室温にする。型にオーブンペーパーを敷いておく。蒸し器にたっぷりの湯を沸かしておく。
ボウルにチョコレート、バター、牛乳、はちみつを入れ、湯煎にかけ、泡立て器で溶かしながら混ぜ合わせる。
ボウルを湯煎からはずし、卵、グラニュー糖を入れてさらに混ぜ合わせる。
ふるっておいた粉類を加え、粉気がなくなるまで混ぜる
コアントローを入れてさっと混ぜる。コアントローは好みで加減し、入れなくても構わない。
型に流し入れて表面をならす。
蒸気の上がった蒸し器に入れ、強めの中火で35~40分蒸す。蒸しはじめ15分は絶対に蓋をはずさないよう注意。冷気に当たると凹んでしまう。
表面が山なりに張って、中央に竹串を刺して生地がついてこなければ蒸し上がり。型からやさしく取り出してオーブンペーパーをはずす。
製菓学校卒業後、パティスリー、カフェ、レストラン勤務などを経て独立。パンとお菓子の教室をスタートさせる。「家で作るからおいしい」をコンセプトに、おいしさとつくりやすさを兼ね備えたレシピづくりに余念がない研究家肌。テレビなどでも活躍中。
※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。
文:松原京子 撮影:木村拓