北イタリアの家庭料理
シンプルなトマトの旨味が魅力の"トマトのパスタ"

シンプルなトマトの旨味が魅力の"トマトのパスタ"

トマトの美味しさを余すことなく楽しめる、シンプルなパスタです。北イタリア風は、仕上げのバターとたっぷりチーズがポイント。トマトの酸味にまろやかなコクがプラスされます。乳製品や米、生ハムといった特産品を使ったしっかり旨味のある北イタリアの家庭料理を、料理家の山内千夏さんに習いました。

“トマトのパスタ”のつくり方

南のイメージがあるトマトのパスタですが、粗ごししたパッサータを使い、イタリア全土で親しまれます。

材料材料 (2人分)

スパゲッティ160g
玉ねぎ1/6個分(みじん切り)
パッサータ*200g
バター30g(食塩不使用)
EXV.オリーブオイル大さじ1
適量
パルミジャーノ・レッジャーノ適量

*パッサータは完熟トマトを粗ごしして皮と種を取り除いたもの。瓶詰めして加熱もしてあるので保存がきく。大きなスーパーマーケットや輸入食材店で入手可能。

1玉ねぎを炒める

フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、玉ねぎを炒める。透明感が出てきたらパッサータを加え、沸いたら弱火にして10~15分煮込み、塩で味をととのえる。

2スパゲッティをゆでる

鍋にたっぷりの湯を沸かし、湯量の1%の塩を入れてスパゲッティをゆでる。

3仕上げ

ゆであがったスパゲッティを1のソースと合わせたところへ、バターを加えて和える。器に盛り、好みでパルミジャーノをふる。

完成

教える人

山内千夏

山内千夏

やまのうち・ちなつ●料理家。製菓メーカーで商品企画に携わった後、イタリアへ料理留学。以降、定期的に現地で家庭料理を学んでいる。湘南の自宅で料理教室を主宰。著書に『トルタ・サラータ イタリア式塩味のタルト』(文化出版局)など。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 冬のレシピ
四季dancyu 冬のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480833
2021年12月15日発売/1,100円(税込)

文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。