トマトの美味しさを余すことなく楽しめる、シンプルなパスタです。北イタリア風は、仕上げのバターとたっぷりチーズがポイント。トマトの酸味にまろやかなコクがプラスされます。乳製品や米、生ハムといった特産品を使ったしっかり旨味のある北イタリアの家庭料理を、料理家の山内千夏さんに習いました。
南のイメージがあるトマトのパスタですが、粗ごししたパッサータを使い、イタリア全土で親しまれます。
スパゲッティ | 160g |
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玉ねぎ | 1/6個分(みじん切り) |
パッサータ* | 200g |
バター | 30g(食塩不使用) |
EXV.オリーブオイル | 大さじ1 |
塩 | 適量 |
パルミジャーノ・レッジャーノ | 適量 |
*パッサータは完熟トマトを粗ごしして皮と種を取り除いたもの。瓶詰めして加熱もしてあるので保存がきく。大きなスーパーマーケットや輸入食材店で入手可能。
フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、玉ねぎを炒める。透明感が出てきたらパッサータを加え、沸いたら弱火にして10~15分煮込み、塩で味をととのえる。
鍋にたっぷりの湯を沸かし、湯量の1%の塩を入れてスパゲッティをゆでる。
ゆであがったスパゲッティを1のソースと合わせたところへ、バターを加えて和える。器に盛り、好みでパルミジャーノをふる。
やまのうち・ちなつ●料理家。製菓メーカーで商品企画に携わった後、イタリアへ料理留学。以降、定期的に現地で家庭料理を学んでいる。湘南の自宅で料理教室を主宰。著書に『トルタ・サラータ イタリア式塩味のタルト』(文化出版局)など。
※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。
文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子