フリッコとはジャガイモとチーズを炒め合わせた前菜料理です。晩酌のお供にうってつけの味わい!乳製品や米、生ハムといった特産品を使ったしっかり旨味のある北イタリアの家庭料理を、料理家の山内千夏さんに習いました。
ほくほくのじゃがいもに香ばしいチーズの組み合わせは、みんなが好きな味!フリウリ=ベネチア・ジュリア州の料理です。前菜なら切り分けますが、平日の夜などはこれをメインに一人で1枚食べてすませることも。熱々のうちにどうぞ。
じゃがいも | 1個 |
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チーズ | 100g(*) |
胡椒 | 適量 |
*チーズはパルミジャーノ、アジアーゴを各30g、モンタージオ40gを混ぜて使用。パルミジャーノをベースに、カチョカヴァッロ、ピザ用モッツァレラなど好みのチーズを混ぜてもいい。エダムやゴーダなど熟成の深いチーズを混ぜると焼いたときの香りがよくなる。ウォッシュやブルーチーズを少量混ぜても。
じゃがいもは皮ごとゆでてから皮をむき、薄めのいちょう切りにする。パルミジャーノはすりおろし、他は包丁で細かく刻む。
フッ素樹脂加工のフライパンを中火にかける。じゃがいも、チーズを入れて胡椒をふり、木ベラで全体を混ぜるように炒める。
チーズが溶け始めたら、焼き色のついた部分を中に折り込むようにしながら混ぜ、両面をこんがりと焼く。器に盛り、熱いうちに切り分けて食べる。
やまのうち・ちなつ●料理家。製菓メーカーで商品企画に携わった後、イタリアへ料理留学。以降、定期的に現地で家庭料理を学んでいる。湘南の自宅で料理教室を主宰。著書に『トルタ・サラータ イタリア式塩味のタルト』(文化出版局)など。
※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。
文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子