割烹の旬メニューとしておなじみの塩煎り銀杏を、「Spice飯店」流のスパイシー仕立てに。プロ直伝の煎り技にも要注目。秋から冬の定番つまみが、ぐっとレベルアップすること請け合いです。スパイス料理でお酒を飲む楽しさは、一度体験したらやみつき必至。“スパイスと燗”を主軸に、ジャンルフリーの酒肴で魅了する西荻窪「Spice飯店」店主・岡本大佑さんに、家庭でも簡単につくれる絶品おつまみを習いました。
塩をふって煎るのではなく、塩水を沸かして水分を蒸発させる“塩田方式”で味を入れる。塩の粒子が細かく、粉雪のようにサラサラに変化。塩味のカドが取れて甘味がアップ。スパイスミックスとのなじみ具合も、いい感じに。
銀杏 | 25個(殻付き) |
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水 | 120ml |
塩 | 13g |
スパイスミックス | 3g(*) |
*クミンパウダー、花椒パウダー、赤唐辛子粉を同量で合わせたもの
銀杏の継ぎ目の尖った部分を金槌などでたたき、ヒビを入れる。
鍋に1 、水、塩を入れて強火にかける。完全に水分がとんだら火を弱め、スパイスミックスを加えて塩が銀杏の殻にまぶされた状態になるまで焦がさないようにから煎りする。
2を器に盛り、完成。
おかもと・だいすけ アジア旅行でスパイスに開眼し、東京・富ヶ谷にあるスパイス酒場「酒坊主」や、学芸大学にあるイタリアン「レインカラー」で修業。2019年に西荻窪にスパイスを使ったつまみと、燗酒やナチュラルワインを出す「Spice飯店」を開店。
文:堀越典子 撮影:竹之内祐幸