「Spice飯店」の豆皿スパイスつまみ
香りも豊かな"ジャスミン塩漬け豚バラ"

香りも豊かな"ジャスミン塩漬け豚バラ"

手がかかるイメージのある豚バラのつまみを、簡単レシピにアレンジ。塩漬けで深みを増す脂の旨味に、ジャスミンと八角の香りをまとわせて。日本酒の熟成古酒や紹興酒のお燗がぴたりとはまります。スパイス料理でお酒を飲む楽しさは、一度体験したらやみつき必至。“スパイスと燗”を主軸に、ジャンルフリーの酒肴で魅了する西荻窪「Spice飯店」店主・岡本大佑さんに、家庭でも簡単につくれる絶品おつまみを習いました。

ジャスミン塩漬け豚バラのつくり方

塩をして二晩、火入れの後の漬け込みも含めて時間はかかるが、期待を裏切らない味わいと映え感!薄く切って、たっぷりの薬味を添えるのも美味。塩味がついているため、チャーハンやスープの具材にも重宝します。

おいしく飲むコツ
当日よりも漬け汁がなじむ翌日以降が美味。冷蔵でもそれほど日持ちはしないため、2~3日で食べきりたい。合わせるお酒に迷ったら、まず燗を。「群馬泉」山廃は、懐深い酸が豚バラの脂をさっぱりときってくれる。

材料材料 (2人分)

豚バラ肉300g(ブロック)
粗塩30g
砂糖2g
A
・ 水1.5L
・ ジャスミン茶葉10g
・ 八角4個

1下味をつける

豚肉に塩、砂糖をまぶし、キッチンペーパーでくるみ、ラップできっちり包んで冷蔵庫で二晩ねかせる。砂糖は塩と同じように脱水力があるので、どちらも4面隙間なくびっしりとまぶす。

下味をつける

2漬ける

流水で表面の塩、砂糖を落とし、水気を拭く。鍋にAを入れて80℃まで温め、1を入れて80℃の湯温をキープしながら30分ゆでて火を止める。粗熱が取れたら漬け汁ごとタッパーなどに移し、冷蔵庫で保存する。

3仕上げ

2を厚さ8mmに切り、器に盛る。食べる直前に電子レンジで軽く温め、脂をゆるめる。好みで胡麻油をかけても美味。

完成

教える人

岡本大佑「スパイス飯店」店主

岡本大佑「Spice飯店」店主

おかもと・だいすけ アジア旅行でスパイスに開眼し、東京・富ヶ谷にあるスパイス酒場「酒坊主」や、学芸大学にあるイタリアン「レインカラー」で修業。2019年に西荻窪にスパイスを使ったつまみと、燗酒やナチュラルワインを出す「Spice飯店」を開店。

外観
「西荻窪駅」の南口から出て、まっすぐ住宅街を進むと現れる、スパイスの看板が目印。2019年2月開店。
店内
全11席(カウンター7席)。カード可。禁煙。平均予算5,000円~。ビール600円~、日本酒は800円~、グラスワイン800円~、ボトルワイン3,500円~。日本酒は燗に向くどっしり系、ワインはナチュラルワイン中心。

店舗情報店舗情報

Spice飯店
  • 【住所】東京都杉並区西荻南2‐19‐5
  • 【電話番号】03‐4400‐7785
  • 【営業時間】17:00~23:00(閉店)、土日祝は15:00~22:00(閉店)
  • 【定休日】火曜ほか不定休あり
  • 【アクセス】JR「西荻窪駅」から5分

文:堀越典子 撮影:竹之内祐幸

堀越 典子

堀越 典子 (ライター)

千葉県出身。武蔵野音楽大学卒業後、ピアノ講師→音楽系出版社→編集制作会社勤務を経て独立。気がつけば、もっぱら酒食部門担当のライターに。dancyuをはじめ雑誌、PR誌、WEB媒体に食・酒・旅まわりの取材記事を寄稿。大好物はスペイン。サンティアゴ巡礼路歩きが15年来のライフワーク。