手がかかるイメージのある豚バラのつまみを、簡単レシピにアレンジ。塩漬けで深みを増す脂の旨味に、ジャスミンと八角の香りをまとわせて。日本酒の熟成古酒や紹興酒のお燗がぴたりとはまります。スパイス料理でお酒を飲む楽しさは、一度体験したらやみつき必至。“スパイスと燗”を主軸に、ジャンルフリーの酒肴で魅了する西荻窪「Spice飯店」店主・岡本大佑さんに、家庭でも簡単につくれる絶品おつまみを習いました。
塩をして二晩、火入れの後の漬け込みも含めて時間はかかるが、期待を裏切らない味わいと映え感!薄く切って、たっぷりの薬味を添えるのも美味。塩味がついているため、チャーハンやスープの具材にも重宝します。
豚バラ肉 | 300g(ブロック) |
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粗塩 | 30g |
砂糖 | 2g |
A | |
・ 水 | 1.5L |
・ ジャスミン茶葉 | 10g |
・ 八角 | 4個 |
豚肉に塩、砂糖をまぶし、キッチンペーパーでくるみ、ラップできっちり包んで冷蔵庫で二晩ねかせる。砂糖は塩と同じように脱水力があるので、どちらも4面隙間なくびっしりとまぶす。
流水で表面の塩、砂糖を落とし、水気を拭く。鍋にAを入れて80℃まで温め、1を入れて80℃の湯温をキープしながら30分ゆでて火を止める。粗熱が取れたら漬け汁ごとタッパーなどに移し、冷蔵庫で保存する。
2を厚さ8mmに切り、器に盛る。食べる直前に電子レンジで軽く温め、脂をゆるめる。好みで胡麻油をかけても美味。
おかもと・だいすけ アジア旅行でスパイスに開眼し、東京・富ヶ谷にあるスパイス酒場「酒坊主」や、学芸大学にあるイタリアン「レインカラー」で修業。2019年に西荻窪にスパイスを使ったつまみと、燗酒やナチュラルワインを出す「Spice飯店」を開店。
文:堀越典子 撮影:竹之内祐幸