秋のスパイス料理
ピリ辛がクセになる"きのこのスパイシーアヒージョ"

ピリ辛がクセになる"きのこのスパイシーアヒージョ"

スパイシーなオイルを吸ったきのこが美味。オイルも美味しいので、バゲットなどにたっぷりとしみ込ませて召し上がれ。秋のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人、料理研究家の小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“きのこのスパイシーアヒージョ”のつくり方

アヒージョはにんにくの香りをつけたオリーブオイルで食材を煮る料理ですが、今回の食材はきのこ。クミンシード、マスタードシード、赤唐辛子を加えてオイルに香りを移し、スパイシーに仕上げます。

使ったスパイス&ハーブは
クミンシードは独特の強い香りと甘い風味があり、マスタードシードと赤唐辛子は加熱すると香りと辛味が出る。にんにくは旨味出し。タイムはすがすがしい香り。
スパイス、ハーブ

材料材料 (2人分)

椎茸4~5個
マッシュルーム6個
玉ねぎ1/4個
にんにく2片
赤唐辛子1本
オリーブオイル1/2カップ
クミンシード小さじ1
マスタードシード小さじ1/2
タイム2~3枝
小さじ1/2

1下準備

椎茸は石突きを取って幅1cmに切る。マッシュルームは石突きを取って縦半分に切る。玉ねぎはみじん切りにする。にんにくはみじん切りにし、赤唐辛子は種を取る。

2スパイスを火にかける

小鍋にオリーブオイル、クミンシード、マスタードシード、にんにくを入れて中火にかけ、シュワシュワと泡が出始めたら赤唐辛子と玉ねぎを加える。きのこ類を入れ、タイムをのせて塩をふる。

スパイスを火にかける
オリーブオイルと一緒にクミンシード、マスタードシード、にんにくを入れて中火にかけ、香りを立たせる。
スパイスを火にかける
赤唐辛子と玉ねぎを加えて辛さと甘さを出す。赤唐辛子の量は好みで加減してよい。
スパイスを火にかける
きのこ類は合わせて200g程度を用意。椎茸だけでもいいし、エリンギやしめじを入れても。

3煮る

きのこのカサが減ってきたらひと混ぜし、蓋をして3~4分煮る。途中、鍋底から大きくかき混ぜる。

完成

教える人

小堀紀代美

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。確実においしくつくれるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人でもある。

※この記事の内容は、「四季dancyu 秋のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のレシピ
四季dancyu 秋のレシピ
A4変型判(120頁)
2021年9月13日発売/1100円(税込み)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。