門前仲町「酒亭 沿露目」の“おつまみトースト”
サクサク食感の"たぬきやっこトースト"

サクサク食感の"たぬきやっこトースト"

トーストに豆腐!?奇想天外な組み合わせだが、ご飯に豆腐が合うように、パンにも豆腐がイケる!にぎやかな和のトッピングが味わいを深め、古き良き酒場にありそうなどっしりとした日本酒に寄り添う。「パンはご飯や豆腐と一緒で、幅広い味を受け入れてくれるもの。酒場のメニューに上るようなものは、たいがいトーストの具になります」と「酒亭 沿露目」の店主大野尚人さん。その言葉通り、和あり、洋あり、中華風ありの、多種多様なおつまみトーストを16品習いました。さらに、大野さんお薦めの酒も合わせてご紹介。トーストの新境地がここに!

“たぬきやっこトースト”のつくり方

めんつゆ味の豆腐が香ばしいパンにじゅわりとにじむ、新食感のトーストだ。天かすはカリッと小気味よく、カニかまの風味が味わいを盛り立てる。意外なほど日本酒に合い、酒場で飲んでいる気分に。

豆腐の下準備が鍵
パンに余分な水分を吸わせないよう、豆腐は水切りを。その後に、味がぼやけないようめんつゆをしっかり染み込ませれば旨さ倍増。時間が経つと豆腐の水分がパンに染み出すので、つくり立てが食べ時だ。

材料材料 (1人分)

食パン1枚(6枚切り)
木綿豆腐3切れ(7mm幅に切る)
めんつゆ適量
和辛子適量
天かす適量
A
 ├ カニかま1本(ほぐす)
 ├ 大葉4枚(せん切り)
 ├ 白胡麻少々
 └ 焼きのり適量

1豆腐の下準備

豆腐はキッチンペーパーで挟み、5分ほど置いて水切りする。バットに豆腐、めんつゆを入れ、1時間ほど置いて味をなじませる。

豆腐の下準備

2具材をのせる

食パンをトースターでこんがり焼き、和辛子を塗る。その上に、キッチンペーパーで水気をとった豆腐を並べ、天かすをのせる。再びトースターで豆腐が温まる程度に焼く。

具材をのせる

3仕上げる

Aを上から順にのせて完成。

完成
「菊正宗」のような古き良き酒場にありそうな太い酒がよく合います。

教える人

「酒亭 沿露目」店主 大野尚人

「酒亭 沿露目」店主 大野尚人

1980年、千葉県生まれ。大学時代から酒場巡りに高じる。サラリーマンになるも、飲食業への憧れから、会社を辞めて調理師専門学校で和食を学ぶ。卒業後は「銀座KAN」や市ヶ谷の「煮込 肴 あて」で修行し、2013年に独立。好きで通い詰めた今は無き名酒亭「浅七」のあった門前仲町に「酒亭 沿露目」を開いた。16年には同町にレモンサワーを看板にした「酒肆一村」、22年には月島にホッピーに焦点を当てた「酒房蛮殻」を展開。

店内
カウンター8席。禁煙。
外観
2013年オープン。要予約。予約の電話は11時~14時ごろ推奨。

店舗情報店舗情報

酒亭 沿露目
  • 【住所】東京都江東区富岡1‐12‐6 阿久津ビル1F
  • 【電話番号】03‐5875‐8382
  • 【営業時間】16:00~22:00(閉店)
  • 【定休日】不定休
  • 【アクセス】東京メトロほか「門前仲町駅」より2分

店舗情報店舗情報

酒肆 一村
  • 【住所】東京都江東区深川2‐1‐2 深川岡野ビル 2F
  • 【電話番号】03‐5875‐9963
  • 【営業時間】17:00~23:00(閉店)
  • 【定休日】不定休
  • 【アクセス】東京メトロほか「門前仲町駅」より5分

店舗情報店舗情報

酒房蛮殻
  • 【住所】東京都中央区月島1‐25‐7
  • 【電話番号】03‐5859‐5363
  • 【営業時間】17:00~23:00(閉店)、土曜16時~(閉店)、日・祝16:00~22:00(閉店)
  • 【定休日】不定休
  • 【アクセス】東京メトロ「月島駅」より2分

文:安井洋子 撮影:竹之内 祐幸

安井 洋子

安井 洋子

九十九里生まれ。東京に住んでみたけれど、海が恋しくなって葉山に移住。雑誌やウェブに食まわりの記事を執筆する。息抜きは、ナチュラルワイン好きの聖地・鎌倉でのひとり飲み。