門前仲町「酒亭 沿露目」の“おつまみトースト”
鶏そぼろと玉子と紅生姜の"3色トースト"

鶏そぼろと玉子と紅生姜の"3色トースト"

甘めの鶏そぼろ、ふわふわの卵に、箸休め的な紅生姜をトッピングした3色弁当をイメージ。甘じょっぱいトーストに庶民的な白ホッピーが抜群に合う。「パンはご飯や豆腐と一緒で、幅広い味を受け入れてくれるもの。酒場のメニューに上るようなものは、たいがいトーストの具になります」と「酒亭 沿露目」の店主大野尚人さん。その言葉通り、和あり、洋あり、中華風ありの、多種多様なおつまみトーストを16品習いました。さらに、大野さんお薦めの酒も合わせてご紹介。トーストの新境地がここに!

“3色トースト”のつくり方

しっかり濃い味つけの鶏そぼろ、優しい卵、酸味のきいた紅生姜の三味一体をパンが軽やかに受けとめる。甘じょっぱさを白ホッピーがサラッと流してくれ、後ひく美味しさ。

ふわふわ卵に!
卵は、お弁当で定番のポロポロした炒り卵にするのではなく、余熱でやんわりまとめるのがコツ。半熟の卵が鶏そぼろとパンのつなぎ役となって、一体感ある味わいに仕上がる。

材料材料 (1人分)

食パン1枚(6枚切り)
鶏もも挽き肉200g
A
・ 酒大さじ1と1/3
・ 味醂大さじ1強
・ 醤油大さじ1強
・ 砂糖大さじ1
・ 胡椒少々
生姜1片分(絞り汁)
1個
サラダ油適量
バター適量(食塩不使用)
紅生姜適量

1鶏そぼろをつくる

フライパンにサラダ油を強火で熱し、挽き肉をほぐしながら炒める。火が入ったら、Aを加えて汁気がなくなるまで煮詰め、仕上げに生姜を加える。

鶏そぼろをつくる

2卵焼きをつくる

卵を溶きほぐし、塩、砂糖(各分量外)を少々混ぜる。フライパンにサラダ油を中火で熱し、卵液を流し入れる。火を止めて、ヘラで優しく卵を寄せながら食パンにのる大きさにまとめる。

卵焼きをつくる
卵焼きをつくる

3トーストにのせる

食パンをトースターでこんがり焼いてバターをぬる。卵をのせ、その上にそぼろを好みの量をのせ、再びトースターでそぼろが温まる程度に焼く。

4仕上げる

紅生姜をのせて完成。

完成
焼酎と白ホッピーを1対5で割る。ベースの焼酎はクリアーな味わいのキンミヤがお薦め。

教える人

「酒亭 沿露目」店主 大野尚人

「酒亭 沿露目」店主 大野尚人

1980年、千葉県生まれ。大学時代から酒場巡りに高じる。サラリーマンになるも、飲食業への憧れから、会社を辞めて調理師専門学校で和食を学ぶ。卒業後は「銀座KAN」や市ヶ谷の「煮込 肴 あて」で修行し、2013年に独立。好きで通い詰めた今は無き名酒亭「浅七」のあった門前仲町に「酒亭 沿露目」を開いた。16年には同町にレモンサワーを看板にした「酒肆一村」、22年には月島にホッピーに焦点を当てた「酒房蛮殻」を展開。

店内
カウンター8席。禁煙。
外観
2013年オープン。要予約。予約の電話は11時~14時ごろ推奨。

店舗情報店舗情報

酒亭 沿露目
  • 【住所】東京都江東区富岡1‐12‐6 阿久津ビル1F
  • 【電話番号】03‐5875‐8382
  • 【営業時間】16:00~22:00(閉店)
  • 【定休日】不定休
  • 【アクセス】東京メトロほか「門前仲町駅」より2分

店舗情報店舗情報

酒肆 一村
  • 【住所】東京都江東区深川2‐1‐2 深川岡野ビル 2F
  • 【電話番号】03‐5875‐9963
  • 【営業時間】17:00~23:00(閉店)
  • 【定休日】不定休
  • 【アクセス】東京メトロほか「門前仲町駅」より5分

店舗情報店舗情報

酒房蛮殻
  • 【住所】東京都中央区月島1‐25‐7
  • 【電話番号】03‐5859‐5363
  • 【営業時間】17:00~23:00(閉店)、土曜16時~(閉店)、日・祝16:00~22:00(閉店)
  • 【定休日】不定休
  • 【アクセス】東京メトロ「月島駅」より2分

文:安井洋子 撮影:竹之内 祐幸

安井 洋子

安井 洋子

九十九里生まれ。東京に住んでみたけれど、海が恋しくなって葉山に移住。雑誌やウェブに食まわりの記事を執筆する。息抜きは、ナチュラルワイン好きの聖地・鎌倉でのひとり飲み。