
キャベツをたっぷり練り込んだ、ザクザクとした食感が美味しい一品。キャベツパワーで、ヘルシーなのに食べごたえのあるメンチカツに仕上がります。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
ごちそうでもあり、庶民の味でもあるメンチカツ。日本で生まれた肉料理です。大阪あたりでは「ミンチカツ」といって親しまれています。キャベツたっぷりでヘルシーです。
| ★ たね | |
|---|---|
| ・ 合挽き肉 | 200g(赤身) |
| ・ キャベツ | 120g |
| ・ 玉ねぎ | 小1/2個(60g) |
| ・ バター | 小さじ1 |
| ・ 塩 | 小さじ1/2 |
| ・ 胡椒 | 少々 |
| ・ ナツメグ | 少々(あれば) |
| ・ 溶き卵 | 1/2個分 |
| ・ 小麦粉 | 大さじ1 |
| ★ 衣 | |
| ・ 小麦粉 | 適量 |
| ・ 溶き卵 | 適量 |
| ・ 生パン粉 | 適量 |
| 揚げ油 | 適量 |
| ベビーリーフ | 50g |
キャベツは長さ3~4cmに切ってからせん切りにする。

玉ねぎはみじん切りにして耐熱のボウルに入れ、バターをのせて600Wの電子レンジで1分ほど加熱して冷ます。

大きめのボウルにキャベツと小麦粉以外のたねを入れ、手でよく混ぜる。


別のボウルにキャベツを入れ、小麦粉をまぶす。こうすると挽き肉によくなじむ。

キャベツを③のボウルに加えてさらによく混ぜ、4等分にする。

生地を丸く形づくり、キャッチボールの要領で空気を抜く。

小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつける。

フライパンの深さの1/2のところまで揚げ油を入れて中火にかけ、中温(170~175℃)に熱し、⑦を入れて中火で2分ほど揚げる。弱火にしてさらに3~4分揚げ、裏に返してさらに4~5分揚げ、最後に油の温度を揚げてカリッとさせて取り出す。器にベビーリーフとともに盛る。



身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の ろ」に掲載したものです。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ