大原千鶴さんの「今宵のあて」
これがカニカマ!?「カリカリ・カニカマチップス」

これがカニカマ!?「カリカリ・カニカマチップス」

大人気のかに風味かまぼこ「カニカマ」。そのままや、サラダや酢の物にするのが一般的ですが、チップスにするとたちまち夏向きのおつまみに変身!カリカリに揚げただけですが、目からうろこの美味しさがあり、やめられない止まらない濃厚な味わいです。お酒を愛する料理研究家の大原千鶴さんに、この時季ならではのおつまみを教えていただきました。

揚げるだけで、ジンソーダを引き立てる王道のおつまみに

かに風味かまぼこは、冷蔵庫に常備されている方も多いのでは?もう一品何かほしいなと思ったときに、頼りになる食材ですよね。とはいえ、同じ食べ方で飽きてしまうことも。

このカニカマチップスは、いつものカニカマとは別物。ちくわの天ぷらをヒントに、揚げてみたらこれがいいお酒のあてになりました。繊維に沿って薄く開くのが少しハードルが高いのですが、上手に開けた時の達成感がまたお酒を美味しくしてくれます(笑)。

コツは、カリッとするまでじっくり揚げること。カニカマそのものに味がついているので、味をつける必要はなく、揚げるとかにの風味が口いっぱいに広がり、「これがカニカマ!?」と驚きます。来客時のサプライズな一品に是非。お好みでマヨネーズをつけても。

キンキンに冷えたジンソーダの最高のあてになり、スダチをぎゅっと搾って。初夏ならではの取り合わせです。

カニカマチップスのつくり方

材料材料 (2人分)

かに風味かまぼこ6本(約50g)
小麦粉適量
米油適量

1下ごしらえ

かに風味かまぼこは手で端のほうから開いていく。途中でちぎれてもOK。

下ごしらえ
下ごしらえ

2揚げる

米油をフライパンに高さ1cmほど入れて中火で170℃に熱し、小麦粉を薄くまぶした①を入れる。カリッとなったら揚げ網にあげて油をきる。

揚げる
完成
完成!キリッと冷えたジンソーダとよく合います。

教える人

大原千鶴 料理研究家

大原千鶴 料理研究家

京都・花脊の料理旅館「美山荘」が生家。小さな頃から自然に親しみ、料理の心得を学ぶ。現在は家族五人で京都の市中に暮らし、料理研究家としてテレビや雑誌、講習、講演など多方面で活躍。シンプルなレシピに定評があり、美しい盛りつけにもファンが多い。着物姿のはんなりとした京女の印象とは対照的に、お酒をこよなく愛す行動派。レシピはお酒を呑んでいる時に思いつくのが一番多い。

文:西村晶子 撮影:福森クニヒロ

西村 晶子

西村 晶子 (ライター・編集者)

関西在住のライター、時々編集者。京都の和食を中心に、老舗から新店までを分け隔てなく幅広く取材。2006年8月号「明石の老舗に、至福の柔らか煮、タコ飯を習う」で初執筆。2018年5月号より「京都『食堂おがわ』の季節ごはん」、2021年5月号より「京都『食堂おがわ』の妄想料理帖」の連載を担当。