野菜たっぷり春の洋食
シャクシャクの食感が美味しい"ふきのベーコン炒め"

シャクシャクの食感が美味しい"ふきのベーコン炒め"

特徴的な食感と苦味を持つふきを洋風仕上げにした一品です。春の味覚を味わってみてください。料理研究家の植松良枝さんに、春に美味しい身近な野菜を使った、やさしい味わいの洋食を習いました。

“ふきのベーコン炒め”のつくり方

「ふき」というと和風のイメージがありますが、洋風の味もおすすめです。シンプルにベーコンと炒めるだけ。春の香りが立ちのぼります。

材料材料 (2~3人分)

ふき150g(正味) (茎)
板ずり用の塩大さじ1
ベーコン120g(ブロック)
少々

1下ごしらえ

ふきは板ずりして、塩の付いたままたっぷりの湯で2~3分ゆでる。冷水にとって冷まし、皮をむいて30分以上水にさらし、アクを抜く。

下ごしらえ
ふきは鍋に入る長さに切ってまな板に並べて置き、塩をふって手のひらで転がします。板ずりをすると色が鮮やかになり、また皮がむきやすくなります。

2水気をきる

長さ5cmに切ってザルに入れ、しっかりと水気をきる。水が中にも入り込んでいるのでしっかりときるのがポイント。

3ベーコンをカットする

ベーコンはふきの太さに合わせて拍子木切りにする。

4炒める

熱したフライパンにベーコンを入れ、中火でベーコンから脂がにじみ出て焼き色がつくまで炒める。ふきを加えて1~2分炒め合わせ、器に盛って全体に塩をふる。

完成

教える人

植松良枝 料理研究家

植松良枝 料理研究家

料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。野菜の力を最大限に生かしてつくる料理は滋味あふれる味わい。土に接して野菜の生命を育むことに喜びを感じるというだけあり、野菜のおいしさを引き出すことにも余念がない。季節の楽しみは食べることはもちろん、日々の生活のなかでもフルに生かされている。寄せ植えやリース、椅子の置き場所ひとつにも、季節の喜びを演出して心地のよい空間をつくり出す。最新刊は『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(弊社刊)が発売。

構成:中村裕子 写真:野口健志

この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「春のキッチン」
四季dancyu「春のキッチン」
A4変型判(120頁)
2021年3月13日発売/1100円(税込み)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。