春に食べたい旬の味
春の香りが立ち昇る"ふきのとうのアーリオ オーリオ ペペロンチーニ焼きそば"

春の香りが立ち昇る"ふきのとうのアーリオ オーリオ ペペロンチーニ焼きそば"

味つけは塩だけというシンプルさがゆえに、香りが際立つ一品です。ふきのとうのほろ苦さと、胡麻油の香ばしさが好相性。春が旬の食材を使った軽やかな料理を、料理研究家の小堀紀代美さんに習いました。

“ふきのとうのアーリオ オーリオ ペペロンチーニ焼きそば”のつくり方

焼きそばの具にしたのは、春先から出回るふきのとう。ほろ苦さと胡麻油の香ばしさが驚くほどよく合います。味つけは塩だけとシンプル。じんわり沁みる味わい深さは、主菜はもちろん、お酒と楽しむのにもぴったりです。

材料材料 (2人分)

焼きそばの麺2玉(1玉170g)
ふきのとう100g(10粒)
胡麻油適量
にんにく1/2片分(みじん切り)
赤唐辛子少々(種を取り除く)
小さじ1/4
太白胡麻油大さじ3
煎り胡麻大さじ1

1にんにくを火にかける

フライパンに太白胡麻油、にんにく、赤唐辛子を入れて弱火にかけ、にんにくの香りが立ってうっすら色づいてきたら火を止める。

にんにくを火にかける

2ふきのとうの下ごしらえ

ふきのとうは外葉が黒ずんでいたり、かたくなっているところがあればはずす。

ふきのとうの下ごしらえ

3ふきのとうの軸を刻む

2 の軸のところを少し切り落として粗く刻む。色が変わりやすいので切りおきはしないこと。

ふきのとうの軸を刻む

4炒める

1に入れ、塩を加えて油が全体に回るまで炒めて火を止める。

炒める

5麺を焼く

別のフライパンに胡麻油大さじ1を広げ、麺を入れて強火にかける。触らずにカリッと香ばしくなるまで焼き、もう片面も焼く。

麺を焼く

6仕上げ

焼いた麺に4を入れ、水大さじ4(材料外)と塩ひとつまみ(分量外)を加えてほぐしながら炒め合わせる。仕上げに胡麻油大さじ1/2を加えて混ぜる。味をみて薄ければ塩(分量外)でととのえ、器に盛りつけて煎り胡麻をふる。

仕上げ
完成

教える人

小堀紀代美 料理家

小堀紀代美 料理研究家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は同名の料理教室を主宰。予約がとれない人気ぶりながら、本人の気持ちはいまでも『料理勉強家!』なのだそう。楽しくをモットーに、テレビ、雑誌などへのレシピ提供、またYouTube、Instagramなどでも積極的に情報を発信。著書に『ライクライクキッチンの毎日和食』など。

※この記事の内容は「四季dancyu 春のキッチン」に掲載したものです。

文:上島寿子 写真:竹之内裕幸

四季dancyu「春のキッチン」
四季dancyu「春のキッチン」
A4変型判(120頁)
2021年3月13日発売/1100円(税込み)
上島 寿子

上島 寿子 (文筆家)

東京生まれで、銀座の泰明小学校出身。実家がビフテキ屋だったため、幼少期から食い意地は人一倍。洋酒メーカー、週刊誌の記者を経て、フリーに。dancyuをはじめ雑誌を中心に執筆しています。