ほろ苦い菜の花、アブラナ科特有の強い香りが漂うひと品です。菜の花のパワーに負けないカニの力強い旨味が加わることで、豪華な味わいに。定番のグラタンから、旬の野菜や季節の魚を使った個性あふれるレシピを大庭英子先生に教えてもらいます。自由自在なグラタンの世界をお楽しみください!
ホワイトソースでフィリングをぴっちりと覆うのが大庭流。中はしっとり、表面はカリッと香ばしく焼き上がる。
菜の花 | 1束(240g) |
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菜の花をゆでる塩 | 少々 |
カニ | 50g(冷凍、ほぐしたもの) |
バター | 大さじ1(12g) |
塩 | 少々 |
胡椒 | 少々 |
ゆで卵 | 1個 |
★ ホワイトソース | |
・ バター | 大さじ4(48g) |
・ 薄力粉 | 大さじ4 |
・ 牛乳 | 2カップ |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
・ 胡椒 | 少々 |
グリュイエールチーズ | 80g(またはピザ用チーズ(すりおろす)) |
菜の花は切り口を少し(2mmほど)切り落として水に10分ほどつけ、パリッとさせ、塩を加えたたっぷりの熱湯で2〜3回に分けてゆでる。ザルに広げ、粗熱が取れたら水気を絞り、長さを半分に切る。カニは解凍して軟骨を取る。ゆで卵は殻をむいて6等分のくし形に切る。
バターと薄力粉を炒めてさらっとしたら冷たい牛乳を加えて手早く混ぜ、塩、胡椒を加えて混ぜ、とろりとするまで煮詰める。
フライパンにバターを溶かして菜の花を入れて弱めの中火で炒める。軽く塩、胡椒してカニを加えて混ぜる。
ホワイトソースの1/2を入れてからめる。
4を耐熱の器に入れてゆで卵をのせ、残りのソースを全体にかける。
チーズを散らし、高温(230℃前後)のオーブンで12〜15分焼く。
料理研究家。和洋中を問わず、毎日役立つ家庭料理を提案。旬の野菜使いは絶妙で、定番料理はもちろん、アイディアあふれるアレンジ料理も「おいしい」と定評がある。
文:中村裕子 写真:野口健志
この記事は技あり!dancyu「グラタン」に掲載したものです。