グラタン自由自在!
カキの旨味をとことん味わう"カキとほうれん草のグラタン"

カキの旨味をとことん味わう"カキとほうれん草のグラタン"

ホワイトソースをまとった海のミルクは極上の旨さ。濃厚な味の冬のほうれん草との絶品冬コラボです。定番のグラタンから、旬の野菜や季節の魚を使った個性あふれるレシピを大庭英子先生に教えてもらいます。自由自在なグラタンの世界をお楽しみください!

“カキとほうれん草のグラタン”のつくり方

カキの蒸し汁は極上のスープ。ホワイトソースに加えてとことんカキの旨味を味わおう。

材料材料 (3~4人分)

カキ250g(むき身)
ほうれん草2束(400g)
玉ねぎ小1/2個(薄切り)
バター大さじ1(12g) 
白ワイン大さじ2
適量
胡椒少々
★ ホワイトソース 
・ バター大さじ4(48g)
・ 薄力粉大さじ4
・ 牛乳1と2/3カップ
・ 塩小さじ1/2
・ 胡椒少々
グリュイエールチーズ60g (またはピザ用チーズ(すりおろす))

1カキを蒸し煮にする

カキは、塩水で2回ほど優しく洗い、ザルにあげて水気をきる。鍋に入れて白ワインをふり、弱めの中火にかけて周りが煮立ってきたら、蓋をして弱火で2分ほど蒸し煮にし、そのまま置いて余熱で火を通す。蒸し汁はボウルに取り分けておく。

カキを蒸し煮にする

2ほうれん草をゆでる

ほうれん草は根元に十文字の切り込みを入れて、たっぷりの水に10分ほど浸して洗い、塩少々を加えたたっぷりの熱湯で3〜4回に分けてゆでる。冷水にとって冷まし、水気を絞って長さ3〜4cmに切り、さらに水気を絞る。

ほうれん草をゆでる

3ホワイトソースをつくる

バターと薄力粉を炒めてさらっとしたら冷たい牛乳、カキの蒸し汁を一度に加えて手早く混ぜ、塩、胡椒を加えて混ぜ、とろりとするまで煮詰める。

ホワイトソースをつくる

4野菜を炒める

フライパンにバターを溶かして玉ねぎを炒め、しんなりしたらほうれん草を入れてほぐしながら炒め、軽く塩、胡椒をふる。

野菜を炒める

5ソースを加える

3のソースの1/2量ほどを入れて混ぜる。

ソースを加える

6オーブンで焼く

5を耐熱の器に敷き詰めて上にカキを並べ、残りのソースをかけてチーズを全体にふり、 高温(230℃前後)のオーブンで15分ほど焼く。

オーブンで焼く
完成

教える人

大庭英子 料理家

大庭英子 料理家

料理研究家。和洋中を問わず、毎日役立つ家庭料理を提案。旬の野菜使いは絶妙で、定番料理はもちろん、アイディアあふれるアレンジ料理も「おいしい」と定評がある。

文:中村裕子 写真:野口健志

この記事は技あり!dancyu「グラタン」に掲載したものです。

技あり!dancyuグラタン
技あり!dancyuグラタン
焦げ目を楽しむ78皿。

A4変型判(112頁)
ISBN:9784833480840
2021年12月21日発売/880円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。