ハヤシコウの週末パスタ
クタクタが美味しい!"ブロッコリーとチーズのパスタ"

クタクタが美味しい!"ブロッコリーとチーズのパスタ"

ブロッコリーをパスタソースに仕上げます!パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、ブロッコリーが主役のシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?

“日本人初のイタリア人”にパスタを習う!

ハヤシコウさん

イタリアを愛し、パスタを愛し、白米を食べることも、醤油を使うことも常備することもない生活を続けて十数年、人はハヤシコウさんのことを“日本人初のイタリア人”と呼ぶ(家族も国籍も日本だけど、中身はだいたいイタリア人!)。

そんなハヤシさんに、さまざまなパスタのレシピを習う新連載がスタートします。ハヤシさんのレシピは、日々パスタを食べるからこその、スルスルと身体に馴染む味わい。その秘密は、ゆで湯や調味料の塩分をなるべく抑え、食材の持つ味を活かし、香りの強いにんにくもほとんど登場せず、入れるとしても最初の香りだしのみ!(お好きな方はお好みでいれてくださいね)。そんな優しい味わいの、パパっとつくれる日常パスタレシピや、時間をかけてじっくりつくる手打ちパスタなどバラエティに富んだレシピをご紹介します。

軸の方が味が濃いんです!

野菜はクタクタに、がイタリア流!ブロッコリーは、サラダで食べる場合は硬めに仕上げても良いけれど、野菜の青い香りが抜けるくらいクタクタにすると、パスタとよく絡むソースになって旨いんです。さらに、ブロッコリーとパスタを一緒に茹でることで、パスタにブロッコリーの風味が入ります。特に軸の部分はよく味が出るし、つぼみよりも崩れやすくソース状にしやすいので必ず使ってください。

塩気の強いペコリーノチーズを使っているので、ふくよかな味わいのワインと楽しむのがお薦めです。特に、カンパーニャ州のフィアーノ種主体の白ワインは、辛口だけどミモザや蜂蜜っぽい香りで好相性ですよ。

このパスタは、子供にお弁当をつくっていた頃によくつくりました。お弁当をつくると、ブロッコリーの軸が余りがち。でも軸をパスタにすれば美味しく食べられるんです。しかも軸の方が味がよく出て旨いのが嬉しい。チーズをかけずにオリーブオイルと胡椒というのもお薦めです(その場合は、茹で湯の塩をやや多めに)。

ブロッコリーとチーズのパスタのつくり方

材料材料 (2人分)

パスタ160g(1.45mm)
ブロッコリー100g
ペコリーノチーズ30g(すりおろす)
黒胡椒適量
オリーブオイル適量
適量

1下準備

ブロッコリーを軸とつぼみに切り分ける。軸は縦に割り、つぼみは適当な大きさにする。

下準備

2パスタとブロッコリーをゆでる

鍋に3Lの湯を沸かし、9gの天然塩(材料外)を入れ、パスタと軸を入れる。パスタがゆで上がる3分前につぼみも加えゆでる。

パスタとブロッコリーをゆでる

3和える

ボウルにゆで上がったパスタ、ペコリーノチーズ、オリーブオイルを加えて和える。パサつくようなら茹で湯を入れて調整する。

和える

4盛りつける

皿に盛り、黒胡椒をかけて完成。

完成
完成

教える人

ハヤシコウ

ハヤシコウ

人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。

撮影:海老原俊之 構成:編集部