オイル蒸し煮で旨味を引き出した根菜と、程よい酸味を感じるミートソースが絶妙にマッチします。ベシャメルソースを使わない、チーズの旨味を利用してつくる大人の軽やかグラタンを、料理家の平野由希子さんに教えてもらいました。
「ごぼうはゆっくりオイル蒸し煮に。里芋は蒸して加えるだけ。あえて味をしみ込ませないほうが本来のおいしさが味わえます」と平野さん。トマトの酸味が根菜とよく合う。
里芋 | 5~6個 |
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ごぼう | 1/2本 |
にんにく | 1片 |
玉ねぎ | 1/2個 |
合い挽き肉 | 200g |
赤ワイン | 1/4カップ |
ホールトマト | 1缶(缶詰) |
ローリエ | 1枚 |
塩 | 少々 |
白胡椒 | 少々 |
黒粒胡椒 | 少々 |
ナツメグ | 少々 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
モッツァレラチーズ | 1個 |
里芋は蒸し器で蒸す。または、水からスッと竹串が通るくらいにやわらかくなるまでゆでる。指で押すとつるりと皮がむけるので、半分に切る。
ごぼうはたわしで皮をこそげ、薄めの乱切りにし、水で洗ってアクを抜く。にんにく、玉ねぎはみじん切りにする。
フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて熱する。にんにくからよい香りがしてたら、玉ねぎを加えて色づくまで炒める。ごぼうも加えて塩をふり、3~4分蓋をして蒸し煮にする。
蓋を取って、挽き肉を加え、あまりほぐさずに鍋底に焼きつけるようにして炒める。
赤ワインを加えて半量まで煮詰め、トマト、ローリエ、塩、白胡椒、ナツメグを加えて15分煮る。
耐熱容器に⑤を入れての里芋を並べ、スライスしたモッツァレラチーズをのせる。220℃のオーブンで12~13分、またはオーブントースターで、こんがりとした焼き色がつくまで焼く。黒胡椒を粗く挽いてふる。
フレンチをベースに、ワインなどのペアリングとともに多岐にわたるレシピを提案。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。『ソムリエ料理家のワインを飲む日のレシピ帖』(KADOKAWA)など著書多数。
文:瀬川 慧 写真:公文美和
この記事は技あり!dancyu「グラタン」に掲載したものです。