酸味が効いた洋風のきんぴらです。ドライトマトには旨味成分のグルタミン酸が凝縮されているので、料理に加えると美味しさがアップします。実りの秋です!旬の食材の風味を大切にした、季節の料理を料理研究家の植松良枝さんに習いました。
和風惣菜の筆頭にあげられるきんぴらごぼうが、異国風の味わいに。ドライトマトの凝縮した旨味とやわらかい酸味で味がグッと深まりました。牛肉も入れて、ごちそう感満載です。刻んだクレソンや三つ葉、ルッコラなどをさっと和えても◎。
ごぼう | 150~200g |
---|---|
ドライトマト | 30g |
牛肉 | 150g(切り落とし) |
オリーブオイル | 大さじ1と1/2 |
醤油 | 大さじ1 |
ごぼうはささがきにして酢水(材料外)に10分ほどさらしておく。ドライトマトはぬるま湯80ml(分量外)に10分ほど浸してやわらかくし、水気をきって粗く刻む。もどし汁はとっておく。牛肉はザク切りにする。
フライパンにオリーブオイルをひき、ごぼうを入れて中火で2~3分炒め、しんなりしたら牛肉とドライトマトを加えて炒める。
牛肉の色が変わったらドライトマトのもどし汁と醤油を加え、強火にして汁気がとぶまで炒めたら完成。
季節の移ろいを愛してやまない料理研究家。人気の料理教室「日々の飯」主宰。料理だけではなく毎日の生活にも季節の彩りを添え、暦や月の満ち欠けも生活の節目として大切に考える。1歳半を迎える子供の離乳食にも季節を映すことを忘れず、家族で季節ごとの喜びを分かち合っている。
このレシピは四季dancyu「秋の台所。」に掲載されたものです。
文:中村裕子 撮影:野口健志