「土用」というとついついうなぎを連想してしまいますが、旬の食べ物を食べることが肝要です。今回は今が旬のかぼちゃを使ったレシピをご紹介します。植松良枝さんが主宰する料理教室で登場する季節ごとに食べたい、つくりたい料理のレシピをご紹介します。ぜひ、つくってみて季節のおいしさを味わってみてください!
春、夏、秋、冬。一年に4回、それぞれの季節に「土用」はあります。立秋までの18日間、最も暑さが極まる時期が夏の土用です。疲れた体を整え、元気に秋を迎えるための大切な時期でもあります。無理をせず、消化のいいものを食べて次の季節に備えましょう。
夏の土用は「うなぎ」というイメージが強いようですが、旬の食材を上手に取り入れることが大切です。夏の太陽を浴びてパワフルに育ったかぼちゃととうもろこしは、どちらもやさしい甘味があって夏の土用におすすめの野菜です。明るい黄色も目にやさしくて食欲もそそり、暑さに疲れた体を中から癒やしてくれるものです。滋味あふれる雑穀やピリリと辛い生姜、滋養を高める甘酒なども夏の土用に摂りたい食材です。
かぼちゃ | 150g(正味) |
---|---|
万願寺唐辛子 | 4~5本 |
アンチョビ | 3~4枚(フィレ) |
★ マリネ液 | |
・ 酢 | 大さじ3(白ワインビネガーがおすすめ) |
・ はちみつ | 小さじ1/2 |
・ オリーブオイル | 大さじ1 |
・ レーズン | 軽くひとつかみ |
・ にんにく | 少々(すりおろし) |
・ 塩 | 小さじ1/4 |
かぼちゃは種とワタをとって厚さ7mmに切る。万願寺唐辛子は斜め半分に切る。マリネ液を大きめのボウルに混ぜ合わせておく。
焼き網、またはグリルでかぼちゃと万願寺唐辛子を香ばしく焼き、マリネ液に加えて味をなじませる。皿に盛り、食べやすくちぎったアンチョビをのせる。
季節を料理だけでなく、生活にも取り入れながら暮らす料理研究家。大人気の料理教室「日々の飯事」を主宰。母になってからは、日々成長する子供にも季節を映すようになったとか。子育てしていても食に対する想いは増すばかり、と女友達のバックアップを受けながら、親子での台湾「食」の旅を敢行。初夏には、1人メンバーが増えた喜びを噛みしめながら親子3人でバスク地方に出かけ、たくさんの収穫を得て帰国。
構成:中村裕子 写真:野口健志
※この記事は四季dancyu「夏の台所。」に掲載したものです。