よく買う春野菜も新しいレシピで食べてみると、違った発見があって楽しいですよ!人気料理研究家の重信初江さんに、いつもとちょっと違う味つけのシンプルでつくりやすいレシピを習いました。
春のキャベツはやわらかさを生かしたいので、さっと加熱するくらいが似合います。じっくり火を通すというより表面に香ばしさをプラスするイメージで。旨味たっぷりのソースでキャベツ1/4個もペロリです。
春キャベツ | 1/2個(400g) |
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鶏もも肉 | 2枚 |
A | |
・ 塩 | 小さじ1/4 |
・ 胡椒 | 少々 |
アンチョビ(フィレ) | 4切れ(約15g) |
オリーブオイル | 小さじ1 |
B | |
・ 白ワイン | 1/3カップ |
・ にんにく | 小さじ1/3(すりおろし) |
C | |
・ 生クリーム | 1/2カップ |
・ 塩 | 少々 |
・ 黒胡椒 | 少々(粗挽き) |
鶏肉は筋を切り、Aを全体にふってすり込む。
フライパンにオリーブオイルを入れて、鶏肉の皮目を下にして入れる。弱めの中火にかけて10分くらい、時々軽くフライ返しなどで押しつけながら焼く。上下を返し、さらに3分ほど焼いて、一度取り出し、適当な大きさに切る。
芯がついたまま4等分にしたキャベツを2のフライパンに並べ、蓋をして中火で片面2分ずつ、おいしそうな焼き目がつくくらいまで焼く。焼けたら2の鶏肉とともに器に盛る。
3のフライパンに残った油が多ければ大さじ1残るくらいまでキッチンペーパーで吸い取る。そこにみじん切りにしたアンチョビとBを入れて、中火で混ぜながら半量くらいまで煮詰める。最後にCを注ぎ、少しとろみがつくまで1~2分煮て、3にかけていただく。
調理師専門学校の助手、料理研究家のアシスタントを経て、独立。おなじみの家庭料理から、旅行先で覚えた海外の味まで手がける実力派で、再現性の高い確かなレシピが人気。雑誌、テレビ、イベントなどで幅広く活躍中。著者に『Tsukemono cook book 漬けものレシピ』『Sushi cook book すしレシピ 』(ともに朝日新聞出版)、『おうちで深夜食堂』(共著/小学館)など多数。
写真:鈴木泰介 文:椙下春子
※この記事の内容はプレジデントムック四季dancyu「春の台所。」に掲載したものです。