たった3つの材料で、自家製チーズができあがります。自宅でつくるできたてのチーズは風味がよく、味つけも好みに調整できるのが◎。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに活動するオカズデザインの二人は、東京と岡山で二拠点生活をしています。文字どおり「水が合った」という蒜山・中和で暮らすようになって、今まで以上に、手の届く範囲のものを使って料理をするようになったそう。そんな二人の自宅ごはんを習いました。
自家製ならではのふわふわのやわらかさがたまりません。最後に水にさらすことで、酸味がやわらぎ淡い甘味が引き出されます。
牛乳 | 1L(乳脂肪分3.6%以上のもの) |
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酢* | 75ml |
塩 | 2g |
*りんご酢など香りのよいものを。酸度5.0%が目安。
鍋に牛乳を入れ、弱火にかける。60℃に温まったら酢を入れ、スパチュラや木ベラでゆっくりかき混ぜ、火を止める。そのまま5分ほどおき、ときどき軽くかき混ぜて水分と脂肪分が分離するのを待つ。
全体がしっかり分離したら、シノワもしくはザルにさらしなどを敷いてこす。無理に絞らず、自然に水分がきれるのを待つ。
さらしの口をしばる。ほぼ水分がなくなったら大きめのボウルに水を張り、さらしで包んだチーズを軽く揺すりながら余分な酸味と香りを落とす。水を替えながら1~2回、食べてみて、好みの酸味になったらやめ、ザルにあげて水気を軽くきる。
清潔な保存容器に入れて塩をふり、よく混ぜ合わせる。冷蔵庫で1週間保存可能。
2000年結成。書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がける。東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」をオープン。作家の器の展示、季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催している。著書に『二菜弁当』『マリネ』など。映像では映画『食堂かたつむり』、NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』などの料理指導、監修・制作を担当。
写真:キッチンミノル 文:椙下春子
この記事は四季dancyu「春の食卓。」に掲載したものです。