レバーは、ほかの部位では味わえない旨味と香りが魅力。しっかりと掃除してビネガーを加えれば、ちょっと苦手という人もおいしく食べられます。dancyu2021年4月号で掲載した、ハヤシコウさんの「一カ月パスタ生活」。日記に登場したけれど、誌面に載せきれなかったレシピをご紹介。さて、どれからつくろう?
風邪予防には、ビタミン豊富なレバーがいい。安いし。冷たい塩水で洗ってスジや血だまりを除き、赤ワインで仕上げると、独特のクセも和らぎます。
タリアテッレ | 150g |
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鶏レバー | 60g(掃除をして1cm角に切る) |
セロリ | 1/4本(みじん切り) |
にんじん | 1/4本(みじん切り) |
玉ねぎ | 1/4個(みじん切り) |
にんにく | 1片(芯を取って潰す) |
パッサータ※ | 80ml(トマトピュレ) |
赤ワイン | 50ml |
オリーブオイル | 小さじ2 |
塩 | 6g |
※トマト缶でも代用可。その場合は、赤ワインビネガー小さじ1を一緒に加えると酸味が出て、レバーの臭みが消えます。
鍋に水2Lに対して塩6gを入れて沸かし、タリアテッレをゆで始める。
フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れ、20秒間おいて弱火にかける(にんにくは脂溶性なので、加熱前のオイルに浸すこと)。香りがたってきたらセロリ、にんじん、玉ねぎを入れて炒める。
野菜がしんなりしたらレバーを加える。表面に火が入ったら、赤ワインを加えてひと煮立ちさせてアルコールを飛ばす。さらにパッサータを加え、温める。
ゆで上がったパスタを加えて、ゆで汁でソースの濃度を調節して完成。
人呼んで〝日本人初のイタリア人〞2019年には好きが昂じて、東京・成城学園前にオステリア「クインディチ」を開店。米よりもパスタを愛し、この食生活を続けること、早20年。一日2パスタの日も珍しくない。
文・写真:ハヤシコウ