旬の野菜を漬けるオカズデザイン流ぬか床のつくり方をご紹介。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに活動するオカズデザインの二人は、東京と岡山で二拠点生活をしています。文字どおり「水が合った」という蒜山・中和で暮らすようになって、今まで以上に、手の届く範囲のものを使って料理をするようになったそう。そんな二人の自宅ごはんを習いました。
今日は、ごぼう、大根、にんじん、キャベツ。野菜に塩をしてもんでから漬けるので、味わいがくっきりと鮮やか。旬の野菜をおいしく漬けましょう。
新鮮な米ぬか | 1kg |
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水 | 800ml前後 |
塩 | 100g |
野菜くず | 適量 |
昆布 | 適宜 |
赤唐辛子 | 適宜 |
山椒の実 | 適宜 |
漬ける野菜 | 適量 |
米ぬかを焦げつかせないようにフライパンで煎り、さらさらにする。
水に塩を入れて沸騰させ、冷ます。ぬか床にする容器に1を入れて、少しずつ塩水を加える。
おからぐらいの固さになったら、野菜くずを入れる。好みで昆布、赤唐辛子、山椒の実などを入れる。毎日1回、野菜くずを取り出し、新しい野菜くずを足すことを繰り返し、2週間ほどしたらぬか床の完成。
漬ける野菜は表面に塩を少量ふってもんでから少しおく。しんなりしたら野菜の水分を拭いてからぬか床に漬ける。漬け時間は、ごぼうは2日ほど、大根やかぶ、白菜やにんじんは前の晩からが目安。
2000年結成。書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がける。東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」をオープン。作家の器の展示、季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催している。著書に『二菜弁当』『マリネ』など。映像では映画『食堂かたつむり』、NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』などの料理指導、監修・制作を担当。
写真:キッチンミノル 文:椙下春子
この記事は四季dancyu「春の食卓。」に掲載したものです。