日本酒と愉しむお家ごはん
とろみのついた餡でアツアツな"蟹の茶碗蒸し"

とろみのついた餡でアツアツな"蟹の茶碗蒸し"

大ぶりの蟹のほぐし身はつまみにもなります。卵液を丁寧につくると、のどごし滑らかな茶碗蒸しになりますよ。「冬だから、日本酒を愉しめるようなメニューを」と人気料理研究家のワタナベマキさんが、家飲みがもっと楽しくなるレシピを伝授!

“蟹の茶碗蒸し”のつくり方

水分を少し多めにするとさっぱりとした仕上がりになり、つるんとした食感が際立ちます。大皿でつくると見た目が豪華で、後片づけも簡単といいことずくめ。

材料材料 (3~4人分)

ずわい蟹120g(ほぐし肉)
3個
だし450ml(かつおと昆布)
大さじ1
淡口醤油大さじ1
A
・ だし70ml(かつおと昆布)
・ 酒小さじ2
・ みりん小さじ1
・ 淡口醤油小さじ1/2
・ 片栗粉小さじ1/2

1卵液をつくる

ボウルに卵を割り、だし、酒を加えてまぜ、ザルでこす。

2蟹を加える

1に淡口醤油、蟹の2/3量を加えて混ぜる。

3蒸す

茶碗蒸し用の器に2を流し込み、湯気の立った蒸し器に入れて、強火で約3分、弱火で10分蒸して取り出す。竹串を刺し、濁った液が出てこなければ取り出す。まだ濁っていたらそのまま蒸し器に置き、余熱で火を通す。

4仕上げる

小鍋にAと残りの蟹を入れ、弱めの中火にかける。煮立たせながらとろみをつけ、蒸し上がった茶碗蒸しの上にかける。

完成

教える人

ワタナベマキ 料理研究家

ワタナベマキ 料理研究家

グラフィックデザイナーを経て料理研究家に。料理教室を開いていた祖母から伝えられた手料理や保存食を、忙しい現代人でもつくりやすくアレンジしたレシピが人気。著書に『料理家ワタナベマキが家族のために作るごはん』(主婦と生活社)など多数。

四季dancyu「冬の台所。」
四季dancyu「冬の台所。」
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A4変型 判( 120 頁)
2019年12月12日発売 / 1,100円(税込)

文:吉田彩乃 写真:田村昌裕

※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。

吉田 彩乃

吉田 彩乃 (ライター)

1986年、東京都生まれ。2015年よりフリーランスのライターとして活動し、食関連の記事のほか、ビジネス、経済、カルチャーなど幅広いジャンルで執筆。好きなものは珈琲とナチュラルワインと、ワインのつまみになるパン。