今回は見た目のインパクト抜群の肉巻きおにぎりをご紹介します!中に仕込んだ山わさびが、得も言われぬ風味を醸し出します。
わさびに比べて穏やかだけど風味の強い山わさびと、混ぜ込んだクレソンが放つキリッとした存在感に、焼いた肉の甘味が奥底からじわっと浮かんでくる恍惚に酔いしれたい。
炊きたてのご飯 | 300g(1個分60g) |
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山わさび | 約20g(3㎝のせん切り) |
クレソン | 8本(細かいみじん切り) |
牛もも肉 | 5枚(約170g)(しゃぶしゃぶ用) |
米油 | 少々 |
★ 漬けだれ | (つくりやすい分量) |
砂糖 | 200g |
醤油 | 500ml |
白ワイン | 360ml |
水 | 200ml |
ブーケガルニ | 1個 |
にんにく | 1玉(皮付きのまま) |
鍋に漬けだれの材料をすべて入れ、弱火で1時間煮る。ブーケガルニとにんにくを取り出し、冷蔵庫で1日以上ねかせる。冷蔵で1週間、冷凍で1ヶ月間保存できる。さまざまな洋風料理に使えるので、多めにつくっておくとよい。
牛肉の水気をキッチンペーパーで拭き、塩少々(分量外)をふる。漬けだれ大さじ2に浸し、1時間ほど漬け込む。
ご飯にクレソンを混ぜ込む。手に塩水(分量外)をつけて60gを取り、山わさび4gを真ん中に入れて、俵形にむすぶ。
肉1枚を広げ3を巻く。隙間ができないように巻くこと。同様にして残りを巻く。巻き終わったらフライパンに米油を熱し、転がしながら全面を焼きつける。
吉岡秀治・知子夫妻が結成した、料理とデザインのチーム。NHK連続テレビ小説「てっぱん」や、映画『食堂かたつむり』での料理監修をはじめ、“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに多方面で活躍。著書に、新刊の『マリネ』(主婦と生活社)ほか多数。
文:山村光春 写真:上山知代子
※この記事の内容はdancyu2014年11月号に掲載したものです。