夏を感じる薬味ごはん
ご飯がわしわし進む"スパイシーしょうが肉味噌ご飯"

ご飯がわしわし進む"スパイシーしょうが肉味噌ご飯"

生姜を炒めた香りを嗅ぐとお腹が空いてきますよね。さらにちょっとこってりした肉にも合い、さっぱりとしてくれるので、もりもりご飯が止まらない一杯になります。

ほんのり辛く爽やかな味わい

五香粉とともに新生姜をスパイス的にたっぷりと使い、豪快な張飛を連想させるスパイシーな肉味噌をつくってみる。これだけでご飯がわしわし進む一品なのだけれど、一流の軍師たるものもう一計を案ずる。ご飯に新生姜の搾り汁を合わせ、胡麻油や塩とともに混ぜ合わせることで、ほんのり辛く爽やかな味わいにするのだ。ワザありのご飯で、スパイシーな肉味噌をモリモリ食べたくさせるという戦略だ。

スパイシーしょうが肉味噌ご飯のつくり方

材料材料 (4人分)

2合
新生姜100g
しそ4枚(せん切り)
豚挽き肉100g
適宜
粗挽き黒胡椒適宜
大さじ2
味醂大さじ2
きび砂糖大さじ1/2
味噌大さじ2
豆板醤小さじ1/3
五香粉小さじ1/2
胡麻油大さじ1・1/3

1ご飯を炊く

米は研いで、ザルに上げてしっかり水きりする。鍋に入れ、400mlの水を加えて30分ほど浸水させてから、ご飯を炊く。鍋を中火にかけ、沸騰したら弱火にして10分ほど炊き、火を止める。10~15分蒸したら出来上がり。鍋ご飯は、鍋の種類や大きさにより加熱時間が異なるのであくまで目安に。炊飯器の場合は表示の目盛り通りの水加減で炊く。

ご飯を炊く

2生姜の下処理

ご飯を炊いている間に肉味噌をつくる。新生姜は60gをみじん切りに、残りの40gをすりおろしてキッチンペーパーなどで漉して搾り、搾り汁と搾りかすに分ける。搾りかすは繊維を切るように細かく刻む。新生姜ではなく、ひね生姜を使う場合は、みじん切り50g、すりおろし40gにする。

生姜の下処理

3挽き肉を炒める

フライパンに胡麻油大さじ1をひき、②のみじん切りにした生姜、生姜の搾りかすを入れ、弱火にかける。香りが立ってきたら中火にして、豚挽き肉を炒める。塩、胡椒各少々をふって、肉にこんがりと焼き色がついたら、キッチンペーパーでしみ出した肉の脂を適宜拭き取る。

挽き肉を炒める

4肉味噌を仕上げる

③に酒、味醂、きび砂糖を加えて1分ほど炒めたら、味噌、豆板醤、五香粉を加え、汁気が少なくなるまで弱火で炒めて肉味噌を仕上げる。

5仕上げ

ご飯が炊き上がったら生姜の搾り汁を回し入れる。さらに、胡麻油小さじ1、塩ひとつまみ、しそのせん切りを加えて混ぜ合わせる。

仕上げ

教える人

つむぎや

つむぎや

金子健一さん(写真右)、マツーラユタカさんによる2人組フードユニット。現在それぞれ地方に移住。金子さんは長野県松本市で「alps gohan」という店を、マツーラさんは山形県鶴岡市で「manoma」という店を営む。

文:マツーラユタカ 写真:公文美和

※この記事の内容はdancyu2015年7月号に掲載したものです。

マツーラユタカ

マツーラユタカ (物書き料理家)

昨年20年以上続けた東京ライフに区切りをつけ、故郷である山形県鶴岡市にUターン。出羽三山信仰、山伏の文化が息づき、多種多様な在来野菜や保存食、発酵食と、食文化豊かな土地で「manoma(マノマ)」というカフェを営む。二十四節気の暦にあわせて、庄内の野菜を主役にした季節のごはんを提供している。東京時代は、金子健一さんともにフードユニット「つむぎや」として活動しながら、個人ではライター稼業も。つむぎやとしての著書に、『お昼が一番楽しみになるお弁当』(すばる舎)などがある。