南風薫るたまご料理
モチモチ食感の定番朝ご飯"薄焼きたまご餅"

モチモチ食感の定番朝ご飯"薄焼きたまご餅"

台湾といえばなんといっても屋台文化!朝ご飯も屋台や専門店などで外食することが当たり前です。今回は数ある台湾の朝ご飯の中でも定番の、モチモチ食感のたまご餅をご紹介します。

薄焼きだけど食べごたえバッチリ

たまご焼きを薄い生地と一緒に巻いた蛋餅(ダンピン)と豆漿(豆乳)を出す朝ご飯専門店の定番。朝も外食が基本の台湾では、早朝の豆漿店に人があふれ、各々が好きなメニューを楽しんでいるそうだ。
もっちりした生地の食感で、薄焼きといえど食べごたえあり。淡い塩味でそのままでもおいしいが、好みで辣椒醤や台湾の甘い醤油をつけても。

薄焼きたまご餅のつくり方

材料材料 (2人分)

★ 生地
薄力粉100g
強力粉100g
少々
ぬるま湯400ml
植物油少々
★ 薄焼きたまご
2個
青ねぎ3本 (小口切り)
少々
菜種油少々

1下準備

ボウルに薄力粉と強力粉をふるい入れ、塩を加えたところへ、指が入れられる程度のぬるま湯を少しずつ注ぎながら、泡立て器でなめらかになるまで混ぜ合わせる。ラップをかけ、そのまま涼しい所で1時間以上ねかせる。

2生地を焼く

フライパン(今回は直径22cmのものを使用)を火にかけ、キッチンペーパーで油をなじませる。1のたねを薄く流して焦がさないように焼き、ひっくり返してもう片面も焼いて取り出す。この分量で7?8枚できる。焼き上がった生地は乾かないように布巾をかけておく。

生地を焼く

3たまごを焼く

ボウルに卵、青ねぎ、塩を入れて溶き混ぜる。フライパンを中火にかけて油をひき、混ぜた卵液の半量を流し入れ、丸く広げる。表面がまだ半熟のうちに、2の生地を1枚、上に重ねてなじませる。

焼く

4仕上げ

ひっくり返して薄焼きたまごを上にし、端から三つ折りにして取り出す。残りの卵液も同様にする。残った2の生地は野菜や肉を巻いたり、きび砂糖をふって巻くだけでもおいしい。

仕上げ

教える人

内田真美 料理研究家

内田真美 料理研究家

食いしん坊の一族に囲まれ、幼い頃から異国の料理に親しむ。長年通い続けている台湾の案内本、『私的台湾食記帖』『私的台北好味帖』(ともにアノニマ・スタジオ)は台湾観光のバイブルとなっている。

文:鹿野真砂美  写真:湯浅亨

※この記事の内容はdancyu2017年4月号に掲載したものです。

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。