夏こそ食べたい食材
甘酒を使った白桃のひんやりジェラート

甘酒を使った白桃のひんやりジェラート

飲む点滴とも呼ばれる甘酒を使って、おいしくて体に嬉しいデザートはいかがですか?暑さに負けないよう、夏バテの特効薬である甘酒を使ったレシピをご紹介します。

季節に合った食材を食べること=免疫力アップ!

6月11日発売のプレジデントムック『四季dancyu夏のキッチン』には、夏食材をおいしく食べるレシピが満載。暑いし、そのまま食べてもおいしい食材が豊富な季節なので料理がマンネリになりがちですが、だからこそちょっとのアレンジで食卓が華やぎます。今回は、料理家・植松良枝さんの夏野菜を中心にした旬の食材料理のページから、「白桃と甘酒のジェラート」を。甘酒は飲む点滴ともいわれる栄養食。江戸時代から夏バテの特効薬として親しまれています。アルコール分がない米麹を発酵させた甘酒を使えば、香りのよいジェラートが簡単につくれます。

甘酒
甘酒に含まれているオリゴ糖は腸内環境を整え、ビタミンB群が豊富で栄養分の消化吸収を助けます。うだるような暑さで体調が崩れがちなこの季節、しっかりと栄養をとって免疫力を上げましょう。甘酒は手づくりもできますが、市販品も多く売られています。写真は福岡県ミツル醤油醸造元の「あまざけ」。上品な甘さです。

白桃と甘酒のジェラートのつくり方

材料材料 (つくりやすい分量)

1個(熟したもの※なければ半割の缶詰の桃2個で代用可能)
甘酒100ml
レモン汁小さじ1/2~1

1桃を攪拌する

桃は適当な大きさに切ってから果肉が残る程度にフードプロセッサーで撹拌し、粗いピュレ状にして、甘酒、レモン汁と混ぜ合わせる。

2冷凍庫に入れる

厚手のジッパーつき保存袋に入れ、空気を抜いて平らにして冷凍する。

3手でもむ

数時間したら一度取り出し、凍った部分を手でもむようにして均等にいき渡らせる。再度凍らせ、食べる前にも手でもんで全体を柔らかくしてから皿に盛る。

手でもむ
白桃と甘酒のジェラート
桃の自然な甘味にまろやかな甘酒の甘味がプラス。口どけさっぱり、喉を冷たく潤わせてくれます。

教える人

植松良枝

植松良枝 料理家

料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に「春夏秋冬 ふだんのもてなし」(KADOKAWA刊)がある。

文・中村裕子 撮影・野口健志

四季dancyu 夏のキッチン
四季dancyu 夏のキッチン
A4変型 判( 120 頁)
2020年06月11日発売 / 1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。