一羽まるごと揚げちゃう鶏からレシピ
ビール衣で軽やかに揚げる"鶏もつから揚げ"

ビール衣で軽やかに揚げる"鶏もつから揚げ"

もも肉の脂、胸肉やささみの淡白な味わい、さらに骨まで美味しい万能な食材と言っていい鶏肉ですが、忘れてはいけないのが内臓です。焼き鳥でもお馴染みのハツ、レバー、砂肝はから揚げにしても、その個性的な旨味を発揮してくれます。

3種の味わいと食感を楽しむ

プリプリのハツと、濃厚なレバー、さっくり砂肝は、ビール衣をまとわせて手早く揚げる。下味も変えることで、軽やかな衣の中から、それぞれの個性的な味と香りが飛び出してくるのが楽しい。衣がすぐにへたるので、揚げたてをすぐ食べよう。

鶏イラスト
一羽まるごと使った鶏からレシピ。今回は居酒屋でも人気な鶏もつを揚げます。

ビール衣のハーブハツのつくり方

ビール衣のハーブハツ材料

材料材料 (つくりやすい分量)

ハツ200g
★ 下味
・ 塩小さじ1/2~2/3
・ 胡椒たっぷり
・ 好みのハーブひとつまみ(今回はタイム)
・ 牛乳大さじ1
薄力粉適量
ビール適量
揚げ油適量

1下準備

ハツは真ん中に包丁を入れて開く。中に血の塊があるので取り除き、水気を拭き取る。下味の材料をからめて10分置く。

下準備

2衣をつくる

ボウルに薄力粉と塩少々(分量外)を入れ、ビールを注いで混ぜる。天ぷらの衣と同じくらい(ホットケーキの種よりもゆるいくらい)の衣をつくる。

衣をつくる

3揚げる

1のハツに薄力粉を薄くまぶして2をからめ、広げるようにして、揚げる。油の温度は鍋に入れてすぐ、ブワーッと泡が出るくらいが目安。中心まで温まると、比重が軽くなって浮き上がってくる。ここが揚げ上がりのタイミング。引き上げてキッチンペーパーの上などで油をきり、器に盛る。

揚げる

にんにく醤油レバーのつくり方

にんにく醤油レバー材料

材料材料 (つくりやすい分量)

レバー200g
★ 下味
・ おろしにんにく小さじ1/2
・ 醤油大さじ1/2
薄力粉適量
少々
ビール適量
揚げ油適量

1下準備

レバーは、心臓がついていたら切り落とし、一口大に切る。下味の材料をからめて10分置く。

2衣をつくる

薄力粉、塩、ビールで衣をつくる。ハツよりも少し硬めにするといい。

3揚げる

1に薄力粉を薄くまぶしてから2の衣をからめ、高めの温度で手早く揚げる。

揚げる

牛乳塩胡椒砂肝のつくり方

牛乳塩胡椒砂肝材料

材料材料 (つくりやすい分量)

砂肝200g
★ 下味
・ 塩小さじ1/2
・ 胡椒たっぷり
・ 牛乳大さじ1
薄力粉適量
ビール適量
揚げ油適量

1下準備

砂肝は食べやすい大きさに切り、下味の材料をからめて10分置く。

2衣をつくり揚げる

薄力粉、塩少々(分量外)、ビールで硬めの衣をつくる。1に薄力粉を薄くまぶし、衣をからめ、高い温度で手早く揚げる。

衣をつくり揚げる

教える人

瀬尾幸子

瀬尾幸子さん 料理家

酒呑みのバイブル『おつまみ横丁』(池田書店)の著者である料理研究家。シンプルなレシピから繰り出されるミラクル。騙されたと思ってつくってみてください。

文:鹿野真砂美 写真:土居麻紀子

※この記事の内容はdancyu2014年3月号に掲載したものです。