鶏のから揚げというともも肉のイメージが強いですが、むね肉とささみ肉の淡白な味わいも、鶏肉の大きな魅力です。パサつきがちな部位ですが、しっとり柔らか食感に仕上げるレシピをご紹介します。
もも肉のジューシーな味わいも魅力的だが、むねとささみはもも肉にはないさっぱりとした美味しさが味わえる。むねとささみは白い筋肉の身質で、味わいは上品で淡白。上手に火を通せば、しっとりと柔らかな食感を楽しめるが、加熱しすぎるとパサパサになるので注意が必要。 高温でサッと火を通すのがコツだ。
むね肉 | 1枚 |
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ささみ | 2本 |
薄力粉 | 適量 |
揚げ油 | 適量 |
★ 下味 | |
・ 卵 | 1/2個 |
・ 醤油 | 小さじ1 |
・ オイスターソース | 小さじ1 |
・ 粉唐辛子 | 少々 |
むね肉は縦半分に切り、肉の繊維を断つように斜め細切りにする。ささみは、硬い筋があれば取り、むね肉同様、繊維を断つように斜め細切りにする。
ボウルに1を入れ、下味の材料を加えて手で混ぜ合わせる。そのまま10分置く。
粉をまぶして揚げる。むね肉、ささみは火の通りが早いので、高い温度で手早く揚げる。油に入れてすぐ、ブワーッと泡が出るくらいが目安。
鶏肉の中心まで温まると、比重が軽くなって浮き上がってくる。ここが揚げ上がりのタイミング。引き上げてキッチンペーパーの上などで油をきり、器に盛る。揚げ色は薄くてもOK。
酒呑みのバイブル『おつまみ横丁』(池田書店)の著者である料理研究家。シンプルなレシピから繰り出されるミラクル。騙されたと思ってつくってみてください。
文:鹿野真砂美 写真:土居麻紀子
※この記事の内容はdancyu2014年3月号に掲載したものです。