お酢レシピ
風味豊かな三杯酢をつかった和え物2品

風味豊かな三杯酢をつかった和え物2品

「三杯酢」とは酢と醤油、砂糖を混ぜたものです。さっぱりしたものが食べたいときに活躍する、王道の合わせ酢です。暑くなるこの季節にぴったりなので、ぜひつくってみてください。

基本の三杯酢のつくり方

夏が近づき暑い日が多くなってくるこの季節は、食欲が落ちがち。そんなときはさっぱりと食べやすい、酢の和え物が食卓にいてくれると心強いです。今回は酢の和え物にもっともよくつかわれる三杯酢のつくり方と、それを使った和え物2品をご紹介します。
三杯酢とは酢、醤油、砂糖やみりんを混ぜ合わせた合わせ酢。本来は盃に一杯ずつ合わせたのでこの名がつきました。酸っぱいのがちょっと苦手、という人でもおいしく食べられるよう、だし汁をプラスしてまろやかで風味豊かな味にしました。

材料材料 (1単位分)

大さじ2
淡口醤油大さじ1
砂糖小さじ1
だし汁大さじ1
材料

1混ぜあわせる

ボウルに調味料を合わせる。

豚しゃぶサラダ

酢の力で紫玉ねぎがピンクに発色。豚肉は火を止めた湯で泳がすようにして火を通すと、やわらかく、ジューシーに仕上がります。

材料材料 (2人分)

三杯酢1単位
豚肉50g(しゃぶしゃぶ用)
紫玉ねぎ小1個(120g)
胡椒少々

1紫玉ねぎをゆでる

紫玉ねぎは縦半分に切り、縦に幅6~8㎜に切る。大きめの鍋に熱湯を沸かして紫玉ねぎを入れ、ひと煮立ちさせて網ですくいながら取り出し、水気をきる。ボウルに移して三杯酢をふり、冷ます。

2豚肉を入れる

湯の火を止め、豚肉を広げながら入れ、色が変わったら取り出して冷まし、幅2㎝に切る。

3仕上げ

豚肉をボウルに加えて混ぜ、器に盛って胡椒をふる。

仕上げ

蟹ときゅうりの酢の物

酢の物の定番。混ぜるのではなく盛り分けると料亭風になるのでお薦めです。ほぐした蟹なら全体に和えて盛りつけても良いです。

材料材料 (2人分)

三杯酢1単位
6本(足)
きゅうり1本
2カップ
小さじ2
生姜少々(せん切り)

1下ごしらえ

蟹は殻と軟骨を取り、長さを半分に切る。

2蛇腹きゅうりをつくる

きゅうりはまな板に横に置き、厚さの半分のところまで、斜めに細かく切り込みを入れ、裏に返して同様に切り込みを入れる。ボウルに水、塩を入れて混ぜ、きゅうりを漬けて10~20分おく。水で洗い、水気を絞って長さ2㎝に切る。

3盛りつける

器に蟹、蛇腹きゅうりを盛り、三杯酢をかけ、生姜を散らす。

盛り付ける

教える人

大庭英子 料理研究家

シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。

文:中村裕子 写真:野口健志、原ヒデトシ(プロフィール)

※この記事の内容はプレジデントムック料理の手ほどき さしすせそ「す」に掲載したものです。

料理の手ほどき さしすせそ す
料理の手ほどき さしすせそ す
A4変型 判( 80 頁)
ISBN: 9784833478373
2020年01月31日発売 / 770円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。