らっきょうは中国が原産のユリ科の野菜で、その歴史はとても古く、紀元前3世紀以前から栽培されていたともいわれています。中国名のひとつ、「辣韮(らーじぅー)」から、らっきょうと呼ばれるようになりました。
らっきょうの旬は5月から7月で、その時期以外は手に入らない季節限定のもの。泥つきのものと洗ったものが売られていて、泥つきのものは芽が出やすいので、買ったらなるべくその日のうちに処理しましょう。洗いらっきょうは皮をむいて根の先と芽を切り落とし、芽が出ないように塩水で洗ってあります。ふっくらとして丸みのあるもの、粒が大きめで揃っているものを選んでください。
らっきょう | 500g |
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★ 漬け汁 | |
・ 酢 | 1・1/2カップ |
・ 水 | 1/2カップ |
・ 砂糖 | 40g |
・ 塩 | 大さじ1/2 |
・ 赤唐辛子 | 1~2本 |
らっきょうはくっついているものは手で一つずつに分ける。
水でよく洗い、水気をきり、水気を拭く。
外側の皮をはがし、上下を切り落とす。
布巾で水気を拭い、煮沸した保存容器に入れる。
鍋(アルミ以外)に漬け汁の材料を入れて煮立てる。
熱いうちに保存容器に注ぎ、冷めたら蓋をして保存する。
酢、醤油各2/3カップ、みりん1/3カップ、赤唐辛子2本で甘酢と同様にして酢醤油をつくり、らっきょうを漬ける。
シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。
文:中村裕子 写真:野口健志、原ヒデトシ(プロフィール)
※この記事の内容はプレジデントムック料理の手ほどき さしすせそ「す」に掲載したものです。