お酢レシピ
夏に嬉しい!7種類の野菜が取れる"カラフルピクルス"

夏に嬉しい!7種類の野菜が取れる"カラフルピクルス"

これから暑い季節になってくる今日この頃。体が欲する「酢」を使った料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。今回のカラフルピクルスはつくりおきしておくと、1品足りないときや、主菜のつけ合わせ、お酒のつまみにも便利です。

良いことづくめの「酢」の力

お酢は料理に酸味を加えるだけではありません。酢を使うことでコクを出し、料理全体の
味を深めてくれるのです。それは100種類にも及ぶ成分が含まれているからです。
その主成分である酢酸やクエン酸は食材の腐敗を防ぐ効果もあり、保存技術が
少なかった時代から、お酢は重宝されてきました。
また、昨今の健康志向に伴って、お酢への注目度は右肩上がり。まずは疲労回復や、
暑いときの食欲増進に効果を発揮します。
さらに、内臓脂肪を減らす、血圧の上昇を抑える、などの効果も報告されているようです。
毎日の食生活に、どんどん取り入れていきたい発酵調味料なのです。

カラフルピクルスのつくり方

材料材料 (4~5人分)

野菜600g(カリフラワー、きゅうり、セロリ、かぶ、玉ねぎ、ミニピーマン、ミニトマトなど合わせて)
5カップ
大さじ3
★ ピクルス液
・ 酢2カップ
・ 白ワイン1カップ
・ 水1カップ
・ 砂糖大さじ2
・ ローリエ1枚
・ 赤唐辛子2本
・ シナモン1/2本(スティック)
・ ピクルス用スパイス大さじ1(※)

※ピクルスを風味づけするためのミックススパイス。なければ粒黒胡椒、マスタードシードなどあるもので代用してください。

1下準備

カリフラワーは小房に切り、大きければさらに縦2~4等分に切る。きゅうりはピーラーで縦に皮を3本ほどむき、幅2cmの輪切りにする。セロリは筋を取り、幅1.5cmの斜め切りにする。かぶは茎を2cmほど残して葉を切り、皮をむいて縦4~6等分に切る。玉ねぎは幅2cmのくし形に切る。ミニピーマンは縦半分に切り、種を取る。

2塩水につける

大きなボウルに水、塩を入れて混ぜ、塩が溶けたら野菜を入れ、全体を手で大きく混ぜる。

塩水につける

3一晩寝かす

野菜が浮かないように皿などをのせ、冷蔵庫で一晩おく。

一晩寝かす

4漬け込む

鍋(アルミ以外)にピクルス液の材料を入れて中火にかけ、砂糖を溶かして冷ます。野菜をザルにあげて水気をきり、さらに水気を拭いて保存容器に入れ、ピクルス液を注ぎ、6~8時間漬け込む

漬け込む
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。

文:中村裕子 写真:野口健志、原ヒデトシ(プロフィール)

※この記事の内容はプレジデントムック料理の手ほどき さしすせそ「す」に掲載したものです。

料理の手ほどき さしすせそ す
料理の手ほどき さしすせそ す
A4変型 判( 80 頁)
ISBN: 9784833478373
2020年01月31日発売 / 770円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。