だんだんと暖かくなり、春の野菜が美味しくなってくるこの季節。春の味を満喫する料理を、イタリア料理店「オステリア・デッロ・スクード」のオーナーシェフである小池教之さんに教わりました。
パスタを噛むたびに立ち上るアスパラの青くほろ苦い風味が、咀嚼の快感ボルテージを上げる。これはもしや、ジェノベーゼを超える名品になるかも。「パスタ料理は、具材を味わうのではなく、パスタ自体を噛みしめるためにソースがあるのです」と言わしめる小池シェフの真骨頂。
リングイネ | 100g |
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グリーンアスパラガス | 10本 |
E.V.オリーブオイル | 適量 |
パルミジャーノ・レッジャーノ | 適量(すりおろす) |
バジルの葉 | 5~6枚 |
バター | 10g |
アスパラガスは、ぺティナイフなどでハカマを取り、ピーラーで硬い部分の皮をむく。塩少々(分量外)を入れた湯で、くたっとするまでゆがく。
ゆがいたアスパラガスをミキサーにかける。途中、E.V.オリーブオイルを適宜加えて、なめらかなペースト状にしたら、ザルなどで漉して、繊維など口に当たる部分を取り除く。
鍋に2Lの湯を沸かし、塩20g(分量外)を加えてパスタを投入。表示時間より2分短めにタイマーをかける。
下準備したペーストに、隠し味のバジルの葉を加えてミキサーにかける。色が変わるので使う直前に。
フライパンにパスタのゆで汁レードル2杯(約140ml)とバターを入れ、よく溶かす。
ゆで上がったパスタを入れたら、4のペーストをレードル1杯からめ合わせ、パルミジャーノ(ひとつかみ)を回しかけ、フライパンをあおりながら手早く混ぜる。仕上げにE.V.オリーブオイルをひと回しする。
皿に盛り、好みでパルミジャーノ・レッジャーノをふりかける。
文:柴田香織 写真:邑口京一郎
※この記事の内容はdancyu2018年5月号に掲載したものです。