「お雑煮」とひと言でいっても、そのかたちは家や地域によってさまざま。お雑煮の魅力に取りつかれ、お雑煮を調べ始めて、「ご当地雑煮の魅力発見!」ともいえるムック『お雑煮マニアックス』を著した粕谷浩子さん。歩いて、聞き込んで収集した全国のおいしいお雑煮レシピとその背景にある物語を、一部を抜粋して紹介していきます。今回は北海道のオニオンスープ風お雑煮が、岩手と茨城からは甘~いお雑煮が登場です!
角餅 | 2個 |
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玉ねぎ | 1/2個(中) |
めんみ | 50ml |
※北海道限定のめんつゆで、鰹節、煮干し、昆布、さば節、ホタテの5種のだしが入る。 「めんみ」がない場合、市販のめんつゆにスルメや干し貝柱を入れると風味がよい | |
水 | 300ml |
砂糖 | 小さじ2 |
揚げ油 | 適量 |
玉ねぎは、くし形切りにする。
めんみと水で玉ねぎを煮込む。
砂糖を加えて味を調える。
餅はふたつにきって、160~170℃くらいの温度の油でじっくり揚げる。
3と4をお椀に盛りつける。
角餅 | 2個 |
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だし | 400ml(煮干し) |
高野豆腐 | 1枚 |
大根 | 3~4cm |
にんじん | 1/4本 |
ごぼう | 1/4本 |
鶏もも肉 | 50g |
せり | 適量 |
イクラ | 適量 |
醤油 | 大さじ1と1/2 |
塩 | 少々 |
★ くるみだれ | |
・ くるみ | 60g |
・ 砂糖 | 30g |
高野豆腐は水で戻して大根、にんじんとともに千切り、ごぼうはささがきにして水にさらす。鶏肉は小さめに切る。
鍋にだしを入れて温め、1を入れて火を通す。醤油、塩を入れ、せりを加える。
くるみ60gをフライパンでから煎りして、すり鉢にあけて砂糖30gを加えてよくすりつぶし、お雑煮のだしを大さじ1と1/2加え、白濁したくるみだれにする。
餅を焼いてお椀に盛りつけ、2を入れてイクラをのせる。3をそえる。
角餅 | 2個 |
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木綿豆腐 | 半丁 |
だし | 400ml(昆布) |
白味噌 | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ1 |
塩 | 少々 |
すり鉢に木綿豆腐と白味噌を入れ、白和えの要領でよくすりつぶす。しっかりトロトロになるまですりつぶすほうがおいしい。
だしを鍋で温める。1を加え、砂糖と塩で調味する。
餅を焼き目がつかない程度に焼いてお椀に入れ、2を注ぐ。
ーー明日につづく。
文:粕谷浩子 写真:大塚七恵