いよいよ夏休み突入!旅行など予定があるときはいいけれど、暑い日は家の中で有意義に過ごしたい。しかも子どもの自由研究はどうしよう……そんなときは学べる料理です!
発売中の『料理+理科 キッズドリル』は、子どもと大人が一緒に楽しく料理をするための本です。子ども向けの料理レシピ本はたくさんありますが、せっかくなので、子どもに「わあ!」と驚きと楽しみのあるレシピをそろえました。
たとえば、パンケーキはパンケーキでも「お絵かきパンケーキ」のつくり方をご紹介。糖分が入った生地と入っていない生地を2種類用意して、焼き色の付き方の差を利用して絵を書きます。この理屈は、メイラード反応というもので、糖分があるものは熱を加えたときに焦げやすい(茶色くなりやすい)という反応を利用したもの。料理には必ずといっていいほど、理科の要素が含まれていますが、今回は、その理科的な要素についてそれぞれのレシピに解説がついています。
解説者は、TV番組や全国各地の理科実験授業で活躍している、松延康先生。この解説を自分なりにまとめれば子どもの夏休みの自由研究になります。大人が読んでも、なるほどと思わされて楽しいですよ。
dancyuの名前をつけているからには、おいしさも担保。料理研究家の舘野鏡子先生が、何度も何度も試作を繰り返して完成したレシピです。特に「冷蔵庫なしでできちゃうアイスクリーム」は簡単なのに、買ってきたものよりもおいしい!冷蔵庫が要らないので、キャンプやレジャーなどアウトドアでつくるのもお薦めです。
ではせっかくなので、本の中から一つ「コロコロカラフルラムネ」のつくり方をご紹介します。
誌面ではもう少し詳しいつくり方のほか、使う道具や応用レシピ、コツなどもご紹介。また、各レシピの最後に自由研究欄が設けてありますので、つくっているときの写真を貼ったり、完成品の絵を書いたり、自由に使ってください。書き残すことで、お子さんの成長記録として残せます。ぜひこの夏の思い出に、いろいろつくってくださいね!
粉砂糖 | 50g |
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コーンスターチ | 10g |
クエン酸 | 小さじ1/4 |
重曹 | 小さじ1/2 |
かき氷のシロップ | 小さじ1~ |
ボウルに粉砂糖とコーンスターチ、クエン酸、重曹を入れ、指先で全体をよく混ぜる。
かき氷のシロップを加える。多すぎると失敗するので、少しづつ注意深く。シロップはメロン、いちご、ブルーハワイなどお好みのものでOK。
指先でシロップをなじませ、こねる。
ホロッとしてるけど、手でぎゅっとにぎると軽くまとまるくらいでOK。べとっとしてると型抜きしにくい。
ラムネの素を型用のスプーンに入れる。指でぎゅっと押し、いっぱいに。
スプーンを逆さにし、軽く打ちつけるように取り出す。
ボール状にするには、型スプーンを2つ用意。それぞれにラムネの素をつめて、ぎゅっとそれぞれを押さえる。
片方のスプーンをはずし、もう1つは軽くうちつければコロコロラムネに。
農学博士。理科教育研究フォーラム「夢・サイエンス」代表。日本テレビ「世界一受けたい授業」テレビ東京「ソレダメ!」などTV出演や監修も多数。幼児からシニア向けまで、日本全国で年間80ヶ所120クラス以上の理科実験授業を行っており、この夏も毎日のようにどこかへ飛び回っています。
桐朋学園大学ピアノ科卒業。大学在学中よりNHK「今日の料理」のアシスタントを経て独立。三世代の家族が満足できる食事、手早く経済的につくれて明日も食べたくなる料理がモットー。この本のために小学生のお子さんと一緒に試作を重ねるうちに、本人のほうが楽しくなってしまった様子。
写真:工藤睦子/原ヒデトシ