
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「dancyuおやつ倶楽部」で、メンバーから寄せられた美味しいおやつをご紹介!倶楽部メンバーに「鉄板の手土産」を教えてもらいました。第16回は、ナッツがこんもり山のように盛られた、「steppin'」の「エンガディナー」です。
スイス・エンガディン地方の伝統菓子「エンガディナー」。
この名にピンとこなくても、クッキー生地にキャラメルがけのクルミが詰まった焼き菓子なら、ご存じの方も多いのでは?
一般的にパイやタルトのような平たいタイプは見かけるものの…、「steppin'」の「エンガディナー」は、まるで蜂の巣のように、こんもり、ぎっしり。
2022年にオープンした「steppin'」は、幡ヶ谷駅から少し歩いた裏通りにある古民家のような佇まいで、店主の市村さんが仕込みから製造、接客までを一人で行う、パンと焼き菓子の店。
骨董の陳列棚にクロワッサンやカヌレなど人気の品が多数並ぶなか、ひときわ目を引くのが、「エンガディナー」だ。
この圧巻のフォルムにも劣らぬ衝撃が、キャラメルを絡ませたクルミのシャクシャクとした食感。ヌガーのようにカチコチの固さを想像していただけに、軽やかな歯応えは、頬を自然とゆるませる。
さらに、ビターなキャラメルで甘さは控えめ、土台の生地はしっとり柔らかくと、どこまでも想像の斜め上をいく「エンガディナー」。
焼きあがり当日の食感はより格別なので、ぜひ早めのご賞味を。
※ホールタイプ(3,300円)の購入は、2日前までに店頭にて直接予約を。(電話やSNSのDMなどでは対応不可)
文:藤井存希 写真:MURAKEN