
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「dancyuおやつ倶楽部」で、メンバーから寄せられた美味しいおやつをご紹介!倶楽部メンバーに「鉄板の手土産」を教えてもらいました。第6回は、銀座外堀通りに面したブルーの看板が目を引く、「銀座ウエスト」の「リーフパイ」です。
サックリとしたパイの食感に、シャリッと歯ざわりを感じる白ザラメ糖。この味を知る人にとっては、縦や横に割るときのあのエアリーな感覚すらも、銘品の一部ではないだろうか。
職人の手によって256層に折りたたまれ、木の葉のかたちに成形された「リーフパイ」は、「銀座ウエスト」の代表作。東北地方山間部の原乳を使用したフレッシュバターが贅沢に香り、軽やかな食感ながら、味わいに余韻を残す。
リーフパイ以外にもヴィクトリアなどドライケーキの銘菓を揃える「銀座ウエスト」は、1947年に創業。銀座本店は、店頭のショーケースに目が行きがちだが、扉の先には正統派の喫茶室があり、真っ白なテーブルクロスや、洒落た年配客、制服姿できびきびと働くスタッフの姿も、後世に残したい“銀座遺産”。
意外と知られていないのが、「銀座ウエスト」の直営店や百貨店出店は、横浜を除けば都内のみの限定。もちろんオンラインでは購入できるが、東京土産としてもテッパンだ。
文:藤井存希 写真:MURAKEN