活の真ふぐの白子は上質な春の美味

2023.04.07
- 連載 : 美味お取り寄せ

甘辛く煮ても、天ぷらでも、茶碗蒸しでも、白子酒でも、間違いなくうまい。天然真ふぐの白子は、トラフグよりずっと安価だから、思う存分に食べられます。

天然真ふぐの白子

縄文時代から食されてきたフグ。フグ食を厳禁されていた武士と違い、庶民は盛んにフグを食べていた。漁法が発達していない江戸時代、沿岸でも水揚げされるマフグが江戸っ子の胃袋を満足させていたと考えられる。小林一茶が『五十にて河豚の味を知る夜かな河豚食わぬ奴には見せな富士の山』と、ふぐ愛を語っているように。
うまみ成分豊富な身に限らず、上質な白子もかなりうまい！そしてトラフグよりずっと安価だから、思う存分に食べられる。

マフグの白子の食べ方はトラフグとほぼ同じ

上質な白子を塩水で優しく洗い、ペーパータオルで水分を取るのが第一段階。そのまま炭火でじっくり焼くも良し、オーブントースターで時間を掛けて焼いても良い。大きな鍋にたっぷり湯を沸かし、白子を入れて火を止め、5分ほど余熱で火を入れ、氷水で締め、水気を取れば、料理時間は短縮できる。
甘辛く煮てもうまい！切り分けて天ぷらもうまい！茶碗蒸しでも、白子酒でも、要はトラフグの白子料理と同じ食べ方なら、間違いなくうまい。違うのは財布に優しいことくらい。もちろん、最高の天然トラフグの白子には及ばないが、養殖トラフグの白子とは好みではあるが、良い勝負はできる。