効率やコスト、そして生産性。現代にあって求められる要素を度外視し、ただ、うまさだけを追求した醸造家たちがいる。原動力となった思いはひとつ。「これまでにない、唯一無二のビールを」そしてついに、ひとつのビールが完成した。その名は醸造家の夢、マスターズドリーム。素材を厳選し、最高の製法を注ぎ込み多重奏で濃密な味わいを実現した。 ザ・プレミアム・モルツの最高峰だ。その深い味わいに名料理人たちも惚れ込む。 「ウチの料理には、このビールでないと」日本各地で名を馳せる名店からは、そんな声も聞こえてくる。最高峰の料理とプレモルの最高峰。高次元で響き合う、美味の共演がここに。
ビールの歴史を辿れば、かつては銅釜で仕込みをすることが一般的だった。
それが時代の流れとともに、主流は扱いやすいステンレス釜に変遷する。しかしマスターズドリームは、コクや香ばしさを引き出すため、再び銅釜に着目した。それもただ昔の製法に戻るのではなく、さらにダイヤモンド麦芽のうまみを引き出すべく、銅製循環型ケトルという専用設備を新たに開発し、導入。伝統と革新を融合させることで生まれた唯一無二のビール。それこそがマスターズドリームなのだ。
食材の宝庫と言われる土地柄、素材を尊重しながら古典的なフレンチをモダンにアレンジしてゲストを魅了するのは、若き料理長の福江一生氏。たとえば、毛蟹には発酵トマトのメレンゲとハーブを合わせて清々しく、夏の蝦夷鹿肉はギリギリを攻める丁寧な火入れを際立たせる。魚料理の松皮鰈は極めて繊細な蒸し焼きに。フォンとジュを基本にしたクラシックなソースは野菜や果物、スパイスなどで軽やかに仕立て、色濃く印象づける。卓越したテクニックと現代的なアイデアから生み出される革新的なフレンチは、新時代の正統派グランメゾンと呼ぶに相応しい。
多くの常連客に長年愛され続ける創業32年の「前ばし 欅」で味わえるのは、丁寧な仕事がうかがえる逸品ばかり。感嘆のため息が出るほど滋味深い定番のすっぽん鍋を始め、新鮮な食材を使った日替わり料理の数々は季節感に溢れている。特に魚料理。毎朝、水揚げ直送される旬の魚介類は、とびきり質がいい。「いい食材を選び、それを生かすために手をかけすぎず、でも仕事を怠らないことが大切です」と店主の中嶋直人氏は言う。初めて来店の際はおまかせコースがお薦め。まずは店主に身を任せ、その日にしか味わえない季節の逸品料理を堪能したい。
「アナゴはクセがないので、いろんな食材と合うんです」と教えてくれたのは、「あなご料理・地酒 別館 すが井」の二代目・菅井丈起氏。同店のアナゴは、柔らかい食感で脂も優しく、いくらでも食べられそうなほど飽きないのが特長。毎朝仕入れる新鮮な天然の真アナゴを使った料理は、30種類以上あり、看板メニューのあなご箱めしのほか、鮮度抜群の活あなご刺身、春から秋口には、あなごにら鍋(秋からは、あなご芹鍋)も登場する。専門店でなければ味わえないアナゴのモツ煮や餃子のような遊び心ある一品も楽しく、自然と口元がほころぶ。きっと新たなアナゴの魅力に開眼することだろう。
※紹介しているお店のデータは2022年8月末時点のものです。予告なく変更する場合もありますので、お出かけ前にご確認ください。
ストップ! 20歳未満飲酒・飲酒運転
文:吉田恵子(前ばし 欅、別館 すが井)、粂真美子(コートドールサッポロ) 撮影:大谷次郎(前ばし 欅)、菅野祐二(コートドールサッポロ、別館 すが井)