dancyu本誌から
dancyu6月号「じゃがいも愛」絶賛発売中!

dancyu6月号「じゃがいも愛」絶賛発売中!

あるときはほっこり。またあるときはカリカリッ。加熱の仕方で食感が変わり、さまざまな表情を見せてくれるじゃがいも。どんな食材も受け止める大らかさがあり、調味料やスパイス、香りの組み合わせで、料理が無限に広がる、スゴイ食材です。今号は一冊丸ごとじゃがいも特集で、愛にあふれるレシピは70品。つまみからご馳走まで幅広い料理をお届けします。つくって食べたら、「やっぱりじゃがいもが好き!」と叫ぶはず。

じゃがいも愛にあふれるレシピ70品

表紙
P20+21
P30+31
p112
dancyu2021年6月号
肉豆腐、ぬた、ハムカツ、アジフライ、ナポリタン、トリッパ……お品書きに見かけると、つい頼んでしまうものがあります。なかでも必ず頼んでしまうのがポテトサラダ。弱いんです、ポテサラに。それもできるだけシンプルなタイプがいいですね。じゃがいもに、きゅうり、玉ねぎ、にんじん、ハムを加えてマヨネーズで和える程度で十分(できれば少し胡椒をふる)。そんなシンプルな料理でも、店やつくる人によって味わいが異なるのが面白い。だから、初めての店でも何度も行っている店でも注文してしまうのです。
主に酒のつまみとして注文するのですが、そのまま食べるのはもちろん、少しだけソースをかけたり、醤油を垂らして風味を変えることもあります。家でもたまにつくります。夜につまみとして食べ、翌朝、トーストしたパンにバターとマスタードを塗り、残ったポテサラを挟んで食べるのも好き(熱いパンと冷蔵庫に入れておいた冷たいポテサラを一緒に食べると、口の中で温度差が融合して美味しさが増します)。
僕だけでなく、ついポテサラを頼んでしまうという人が多いと思います(おじさんは特にそうなのかな?)。ポテサラに限らず、肉じゃがやコロッケなどの素朴なじゃがいも料理は、なんとなく郷愁を感じるからかもしれません。じゃがいもの柔らかさは、故郷や家族の思い出と同じ優しさなのかもしれませんね。

dancyu編集長 植野広生
dancyu2021年6月号
dancyu2021年6月号
特集:じゃがいも愛

A4変型判(160頁)
2021年5月6日発売/ 900円(税込)

写真:木村 拓